2026 01 13

三連休の寒波と、久しぶりの「どんど焼き」

この三連休は、全国的に寒波が到来し、かなり冷え込みましたね。
外に出るのも少し億劫になるような寒さでしたが、そんな中、1月12日の月曜祝日に地元のどんど焼きに参加してきました。

本来、どんど焼きは1月15日前後に行われる行事ですが、近年は週末や祝日に合わせて前倒しで開催される地域も増えています。私の住む地域でも、今年は1月12日に実施されました。

コロナ禍の数年間は中止が続いていましたが、一昨年あたりから少しずつ復活。
今年も氏神様の神社に神主さんをお招きし、境内で厳かに、そしてどこか懐かしい雰囲気の中で執り行われました。

炎が立ち上がり、正月飾りが静かに燃えていく様子を見ていると、「ああ、正月が本当に終わるんだな」と、気持ちが切り替わるような感覚になります。

地域によって違う、どんど焼きの風景

私の自治会では、燃えた後の残り火で餅や団子を焼いて食べる、といった風習はありません。
皆さんの地域ではいかがでしょうか?

テレビやネットで見ると、火で焼いた団子を食べて「無病息災」を願う地域も多く、子どもたちにとってはちょっとしたお祭りのような行事になっているところもありますよね。

こうした違いを見ると、どんど焼きは日本全国で行われている行事でありながら、そのやり方や意味づけは地域ごとに少しずつ異なっているのだと実感します。

そもそも「どんど焼き」とはどんな行事?

お正月にまつわる行事のひとつに、「どんど焼き」というものがあります。
名前は聞いたことがあっても、「何のためにやるの?」「どういう意味があるの?」と聞かれると、意外と説明できない方も多いのではないでしょうか。

どんど焼きとは、松の内まで飾っていた正月飾りやしめ縄などを焚き上げる行事のことです。
一般的には1月15日、または1月14日〜16日のいわゆる「小正月」の期間に行われます。

神社の境内や、地域によっては田んぼや河原などにやぐらを組み、そこに正月飾り、書き初め、だるま、お守りなどを集めて燃やします。
自宅では処分しにくい縁起物を、感謝の気持ちを込めてお焚き上げできる、貴重な機会でもあります。

どんど焼きに込められた意味

どんど焼きには、「正月飾りを目印に家に来てくださった年神様を、煙とともに天へお送りする」という意味があります。
これはお盆の「送り火」にも通じる考え方ですね。

また、地域によっては「正月飾りに宿った悪霊や災いを焼き払う」という意味合いもあります。
鹿児島県や長崎県などで「鬼火焚き」と呼ばれているのは、その名残です。

火には穢れを清める力があるとされ、どんど焼きは

  • 無病息災
  • 家内安全
  • 商売繁盛
  • 五穀豊穣

などを願う、日本人の生活に根付いた祈りの行事だといえるでしょう。

起源は平安時代の宮中行事

どんど焼きの起源は、平安時代に行われていた**「左義長(さぎちょう)」**という宮中行事にあるとされています。

左義長は、1月15日の夜に正月飾りや授与品を燃やす儀式で、当初は貴族の間で行われていました。それが次第に庶民にも広まり、地域の風習と結びつきながら、現在のどんど焼きの形へと変化していったと考えられています。

「どんど焼き」という名前の由来

どんど焼きという少し不思議な名前にも、いくつかの説があります。

ひとつは、火を燃やす際に「尊と、尊と(とうと、とうと)」とはやし立てていた言葉が訛ったという説。
もうひとつは、正月飾りが**「どんどん燃える様子」**から名付けられたという説です。

どちらもはっきりした定説はありませんが、炎の勢いと音が由来になっている点は共通しています。

地域によって呼び名はいろいろ

どんど焼きは、地域によって呼び名もさまざまです。

  • 東北地方:どんど焼き
  • 関西地方:とんど焼き
  • 近畿・北陸:左義長
  • 静岡県:さいと焼き
  • 九州地方:鬼火たき
  • 長野・山梨:道祖神祭

同じ行事でも名前が違うだけで、少し違った文化に見えるのが面白いところですね。

どんど焼きの基本的なやり方

どんど焼きの中心となるのは、正月飾りのお焚き上げです。
しめ縄や松飾りは、年神様を迎えるための目印。役目を終えた後、きちんと燃やしてお送りすることが大切だとされています。

また、地域によっては

  • お守り
  • 昨年のだるま
  • 書き初め
  • 熨斗(のし)

なども一緒に焚き上げます。

書き初めについては、「燃えた紙が高く舞い上がるほど字が上手くなる」「頭が良くなる」といった言い伝えもあり、子どもたちにとっては楽しみな風習のひとつです。

伝統行事に参加する意味

今回、久しぶりにどんど焼きに参加して感じたのは、「行事そのもの」よりも、「人が集まる場」であることの大切さでした。

顔見知りのご近所さんと挨拶を交わし、寒いですね、と言葉を交わしながら火を囲む。
それだけのことですが、こうした時間が地域をつなぎ、暮らしの安心感をつくっているのだと思います。

便利な時代だからこそ、こうした昔ながらの行事が持つ意味は、むしろ大きくなっているのかもしれません。

寒波の中で立ち上る炎を眺めながら、今年一年も無事に過ごせるよう、静かに手を合わせた三連休の一日でした。

【本日の一曲】
Everything But The Girl – Wrong

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