2026 04 03

年度初めは「補助金を読む仕事」から始まる。太陽光・お風呂工事で感じる、春の現場のリアル

4月に入り、新年度がスタートしました。
不動産業界も建築・リフォーム業界も、この時期ならではの恒例業務があります。

それが、各種補助金制度の内容確認と、現在進行中の打ち合わせ・工事予定案件への落とし込みです。

一見すると地味な作業ですが、実はこの確認ひとつで、お客様の負担額や工事スケジュール、さらには導入する設備そのものが変わることもあります。
年度初めは、現場よりも先に「制度を読む」ことが仕事になる時期でもあります。

今年も早速、いくつかの案件でこの“補助金待ち”の難しさを感じています。


ケース1|太陽光発電は「家庭用」で行くか「事業用」で行くか

ひとつ目は、昨年から打ち合わせを進めている太陽光発電パネル設置のお客様です。

建物は、お仕事場と住居が一体となった併用建物。
この春に設置予定で、もともとはFIT制度の10kW未満で家庭用太陽光として導入し、売電収入でランニングコストを削減しながら償却を目指す計画でした。

この考え方はとても理にかなっています。

日中の自家消費で電気代を抑えつつ、余剰分を売電する。
家庭用であれば売電単価も事業用より有利で、長い目で見た収支計画が立てやすいのが魅力です。

ところが、ここで新年度特有の悩みが出てきます。

今年は事業用で新しい補助金制度が出る可能性があるという情報があり、お客様としては「少し待って比較してから決めたい」という流れになっています。

非常に賢明な判断だと思います。


国・市町村は出た。でも県はまだ出ていない

補助金で難しいのは、発表タイミングが揃わないことです。

今回の太陽光の件でも、

国・市町村の補助制度はすでに情報が出ています。

一方で、香川県の補助金は最近は5月〜6月頃に発表されるケースが多い印象があります。

つまり、現時点では最も判断材料になりそうな県の制度だけがまだ見えていない。

このお客様の場合、建物用途の関係で

  • 家庭用として申請
  • 事業用として申請
    どちらも視野に入ります。

ここで考え方が大きく分かれます。

家庭用の場合

売電収入でのランニングコスト削減で長期償却を目指す

事業用の場合

売電単価は低めでも、補助金を活用して初期費用(イニシャルコスト)を抑え、早期償却を目指す

個人的には、例年の補助金内容からは家庭用でのメリットが大きい可能性が高い(家庭用でないとそもそも該当しないケースあり)と感じています。

ただし、ここで県の補助金が強力な内容で出てくると話が変わる。

だからこそ、今は制度が揃うまで待つのがベストな局面です。


さらに悩ましい、春の値上げリスク

今年の春はもうひとつ注意点があります。

それが、設備機器の値上げの動きです。

すでに春の価格改定予定が各メーカーから出始めていますが、現時点では中東情勢不安による原油高騰の影響まで織り込まれていません。さらなる値上げが十分可能性ある。

太陽光関連部材は、原材料価格や物流コストの影響を受けやすい分野です。

補助金発表を待つメリットと、値上げ前に決断するメリット。
このバランスをどう取るかが非常に難しい。

まさに「制度待ち」と「市場価格」の綱引きです。


ケース2|お風呂の入れ替え工事は“メーカー待ち”

もうひとつは、現在準備を進めている浴室の入れ替え工事です。

こちらは国の省エネ補助金の制度発表がすでにあり、活用前提で進めています。

ただ、ここでも毎年恒例の壁があります。

それが、
どの商品が補助対象なのか、メーカー側の正式発表がまだ出ていない
という問題です。

制度そのものはスタートしている。
でも、実際に採用したいユニットバスや給湯設備が

  • 補助対象なのか
  • いくら対象になるのか
  • 加算要件を満たすのか

この細かな部分が、メーカー資料待ちの状態です。

現場としては、ここを待っているだけでは動きが止まってしまいます。

そのため今やるべきことは明確です。

申請できる状態まで書類・図面・見積もり・写真管理を先に整え、粛々と工事着手〜工事へと進めていく。

メーカーの対象品番一覧が出た時に、すぐ申請ができる体制を作る。
この段取りが、補助金活用の成否を分けます。


毎年この時期は「鶏が先か、卵が先か」

今回の2つの事例に共通しているのは、まさに

鶏が先か、卵が先か

という話です。

  • 民間側の準備は整っているのに、行政発表がまだ
  • 行政制度は始まったのに、メーカー準備がまだ
  • お客様は進めたいのに、価格改定情報が読めない

毎年この時期は、本当にこの連続です。

ただ、こうした“待ちの時間”をどう使うかで、その後のスムーズさが大きく変わります。

焦って動くのではなく、
制度が出た時に最速で進められるように、今できる準備を整える。

この積み重ねが、お客様にとって一番良い結果につながります。


不動産だけでなく、工事・補助金活用まで一緒に考える

せとうち不動産では、不動産売買や賃貸や空き家相談だけでなく、

  • リフォーム
  • リノベーション
  • 太陽光発電
  • 住宅設備更新
  • 補助金活用のご相談

まで含めて、住まい全体のご提案を行っています。

土地や建物を探すだけではなく、
取得後にどう活用し、どう維持し、どうコストを抑えるか。

ここまで考えてこそ、本当に暮らしに寄り添った提案になると感じています。

年度初めは制度が揺れ動く時期でもありますが、だからこそ最新情報を追いながら、お客様に最善のタイミングをご提案していきたいと思います。

住まいのこと、工事のこと、補助金のこと。
「まだ決まっていないけど相談したい」段階でも大歓迎です。

どうぞお気軽に、せとうち不動産までお声がけください。


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【本日の一曲】
Makaya McCraven – Frank’s Tune

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