世界最高所を走る奇跡の鉄道 ― 青蔵鉄道で「世界の屋根」を旅する
世界で最も標高の高い鉄道として知られる青蔵鉄道(せいぞうてつどう)。その旅を記録した動画を偶然見つけました。
……正直に言って、心が一瞬で持っていかれました。
「楽しそう!!」
ただの列車旅ではありません。標高5,000m級の世界を、約2,000kmにわたって駆け抜ける壮大な冒険。リュックひとつ背負って、思わず飛び出したくなるようなスケールです。
青蔵鉄道とは?世界一づくしの高原鉄道
青蔵鉄道は、中国青海省の西寧(せいねい)と、チベット自治区のラサを結ぶ全長約1,956kmの鉄道。2006年に全線開通し、世界中の鉄道ファンや旅行者の憧れとなりました。
特筆すべきは、その“高さ”。
- 最高地点:タングラ峠(標高5,072m)
- 世界最高所の駅:タングラ駅(標高5,068m)
- 全線の多くが標高4,000m超の高山地帯
標高5,000mといえば、日本最高峰・富士山(3,776m)をはるかに超える世界。そこを鉄道が走るという事実だけでも、もはやロマンの塊です。
さらに青蔵鉄道は「5つの世界一」を誇ります。
- 世界一標高の高い地点を走る鉄道
- 世界一標高の高い鉄道駅
- 世界一標高の高い凍土トンネル
- 世界一長い凍土トンネル
- 世界一長い凍土上の鉄道橋
単なる観光列車ではなく、人類の技術と挑戦の象徴でもあるのです。
旅の始まり ― 西寧駅から世界の屋根へ
動画は西寧駅からスタートします。
ここは青蔵高原最大の鉄道拠点。北京や上海からの長距離列車も必ずここを通ります。しかし本当の絶景は、ここから先。
夜に出発し、翌朝目覚めると、そこはまるで別世界。
雪をいただく山々が車窓いっぱいに広がります。標高6,178mの玉珠峰を望みながらの朝食。これだけで十分に非日常です。
ゴルムド駅で機関車をディーゼルに交換し、いよいよ本格的な高原地帯へ。ここから酸素供給が開始されます。
◻︎◻︎◻︎こちらの Hank’s Tracks さんの動画が大変すごいのですが、
埋め込みできなかったのでリンク貼ってます⬇️⬇️⬇️◻︎◻︎◻︎
◻︎◻︎◻︎世界で最も高い鉄道を走る | チベット行きの絶景列車 (西寧–ラサ) / Hank’s Tracks◻︎◻︎◻︎
◻︎◻︎◻︎https://youtu.be/iJPsKB5qDsE?si=740gSe3V-_sEIo47◻︎◻︎◻︎
車内は酸素完備。それでも高山病は侮れない
青蔵鉄道の最大の特徴のひとつが、酸素供給システムです。
各車両には酸素供給口が設置され、車内の酸素濃度は平地の約80%(標高3,000m相当)に保たれています。さらに緊急用酸素マスクや医師も同乗。
それでも標高5,000m級では息苦しさを感じる人もいます。実際、乗客の中には酸素ポートに手を伸ばす人の姿も。
「旅」ではありますが、ここは間違いなく“極地”なのです。
フフシル無人地帯 ― 地球の原風景
ゴルムドを過ぎると、列車はフフシル無人地帯へ。
世界三大無人地帯のひとつで、平均標高は約5,000m。永久凍土が広がり、木は一本もありません。
しかし「無人」とは生命がないという意味ではありません。
- 野生ヤク
- チベットアンテロープ
- キアン(チベット野生ロバ)
荒涼とした大地の中で、確かに命が息づいています。
車窓から眺めるその景色は、まるで動く自然ドキュメンタリー。時間の感覚が曖昧になるほど、圧倒的なスケールです。
タングラ峠 ― 世界最高所へ到達
そしてついに、その瞬間が訪れます。
標高5,079m。
青蔵鉄道の最高地点、タングラ峠通過。
世界の鉄道で最も高い地点です。
ここまで来ると、列車が地面を這う小さな玩具のように見えてきます。人間の存在がいかに小さいかを実感する瞬間です。
雲は手が届きそうなほど低く、空と大地の境界が曖昧になる。まさに「世界の屋根」。
クオナ湖、ナクチュ、そしてラサへ
標高4,800m超を巡航しながら、列車はクオナ湖へ。世界最高所の淡水湖とも言われる聖なる湖です。線路は湖のすぐそばを通過します。
その後、中国最高峰最大の都市・ナクチュへ。
総面積はドイツより広いのに、人口は約50万人。平均標高5,300mという信じがたい都市です。
高原を走り抜け、トンネルを抜けると標高はぐっと下がります。
そして、ついにラサ到着。
約21時間の旅。標高差約3,000mの冒険。
青蔵鉄道は「絶景」だけじゃない
この鉄道の本当のすごさは、景色だけではありません。
永久凍土が溶けないように設置された熱伝導パイプ。
強風を防ぐための防風柵。
2kmごとに巡回する保守作業員。
極限環境の中で、鉄道を維持する人々の努力があるからこそ、この旅は成立しています。
彼らこそ青蔵鉄道の真のヒーロー。
電車旅初心者でも行けるのか?
私はこれまで長距離鉄道の経験がほとんどありません。最長でもインドの寝台列車約800km(デリー〜ヴァナラシ)。それに比べると青蔵鉄道は約2倍以上。
動画を見て思いました。
「これは移動ではなく、体験だ。」
絶景、極地、文化、技術、自然。すべてが詰まった一本の線路。
まとめ:人生で一度は乗りたい、世界最高所の鉄道
青蔵鉄道は、
- 世界最高所を走る鉄道
- 約2,000kmの壮大なルート
- 標高5,000m超の絶景
- 野生動物と出会える高原地帯
- 技術と挑戦の象徴
単なる観光列車ではありません。
「地球を感じる旅」です。
動画を見終えたとき、思わずつぶやきました。
「リュック背負って行ってみたいな。」
いつか本当に、その切符を手にして。
世界の屋根を駆け抜ける日を夢見ながら。
もしあなたが、人生で一度は特別な鉄道旅をしてみたいなら――
青蔵鉄道は、間違いなくその筆頭候補です。
◻︎◻︎風の旅行社 世界最高度を走る!! 青蔵鉄道で行くチベット
https://www.kaze-travel.co.jp/blog/tibet_kiji036.html
【本日の一曲】
Kid Francescoli – “Moon (and it went like)”
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