第2回妖怪画大賞受賞作決定!毛布にすりすりする“現代妖怪”がグランプリに【香川・小豆島】
香川県小豆島で開催された「YOKAI EXPO 2026」にて、第2回妖怪画大賞の受賞作品が発表されました。
(お恥ずかしながら 同県内なのにYOKAI EXPOも、妖怪美術館も全く知りませんでした。。。)
全国、そしてアメリカからも応募があり、集まった作品は122点。現代に生きる私たちの感性で描かれた“創作妖怪”たちが一堂に会し、妖怪文化の新たな広がりを感じさせるコンテストとなりました。
大賞作品の魅力や審査の様子、イベント全体の見どころまで詳しくご紹介します。妖怪ファンはもちろん、アートや地域イベントに関心のある方も必見です。
大賞は「妖怪すりすり」―日常に潜むやさしい妖怪
第2回妖怪画大賞の大賞・グランプリに輝いたのは、千葉県在住の杉山幸則さんによる「妖怪すりすり」です。
この妖怪は、天日干しされてほかほかになった毛布や布団を見ると、思わず“すりすり”してしまう人間には見えない存在。すりすりされた毛布は、花の香りがほんのり漂い、より心地よい肌触りとなり、使った人はぐっすり眠れる——そんな微笑ましい設定が高く評価されました。
さらに近年では、人間の技術を取り入れて自転車などを活用し、よりアグレッシブにすりすりするという進化系のストーリーも盛り込まれています。伝統的な妖怪の不気味さというより、現代的でユーモラス、そしてどこか優しさを感じさせる存在。まさに「現代の妖怪」というテーマを体現する作品といえるでしょう。
公開審査で決定!豪華審査員が集結
最終審査は、2026年2月22日に土庄町総合会館フレトピアホールで開催された「YOKAI EXPO 2026」会場にて公開形式で行われました。
審査員は以下の3名です。
・柳生忠平さん(妖怪画家・妖怪美術館館長/審査員長)
・平良志季さん(日本画家)
・和田ラヂヲさん(ギャグ漫画家)
一次審査を通過した33作品を前に、妖怪表現の独創性、物語性、現代性など多角的な視点から議論が交わされました。
審査員長の柳生忠平さんは総評で、「妖怪美術館のテーマでもある『現代の妖怪』を理解し、創作妖怪を描いてくれた方が多く、非常に刺激を受けた」とコメント。妖怪文化が今も進化し続けていることを実感する審査会となりました。
優秀賞・特別賞にも注目
大賞以外にも、個性豊かな作品が受賞しました。
優秀賞には、八光兎龍さんの「免罪符に豆腐」が選出。
また、審査員特別賞には鈴木閃太さんの「臨月」が選ばれました。
それぞれが独自の世界観を持ち、妖怪というテーマを通して社会や人間心理を表現。単なるキャラクター創作を超えた“物語性のあるアート作品”として高い評価を得ています。
なお、最終審査にノミネートされた作品は今後、妖怪美術館で展示予定。小豆島を訪れれば、実際に作品を鑑賞することができます。
YOKAI EXPO 2026とは?日本最大級の妖怪見本市
今回の公開審査が行われた「YOKAI EXPO 2026」は、日本最大級の妖怪見本市として注目されるイベントです。
全国各地から86組・106ブースが出展し、妖怪をテーマに活動する団体、研究者、アーティスト、企業などが一堂に会しました。来場予定は約3,500人。入場無料という点も大きな魅力です。
主な見どころ
・妖怪画大賞 公開審査会
・靴下の妖怪コンテスト
・妖怪トークショー(小松和彦氏、湯本豪一氏ほか)
・妖怪ファッションショー
・小豆島百鬼夜行パレード(エンジェルロードまで)
・キッズ向け妖怪縁日コーナー
さらに、小豆島内外から14台のキッチンカーが集結し、グルメも充実。妖怪文化と観光、地域振興が融合した一日となりました。
妖怪研究の第一人者も登壇
トークショーには、日本の妖怪研究を牽引してきた専門家も登壇。
・小松和彦氏(民俗学・文化人類学者)
・湯本豪一氏(民俗学者・妖怪研究家)
妖怪を単なる伝承や娯楽としてではなく、日本人の心性や文化の深層を読み解く存在として語る内容は、多くの来場者にとって学びの多い時間となりました。
妖怪は昔話の中の存在ではなく、社会や時代を映す鏡。だからこそ「現代の妖怪」を描く意義があるのです。
小豆島と妖怪文化の深い関係
会場となった香川県小豆島は、迷路のまちにある妖怪美術館を中心に、妖怪文化による地域振興に力を入れている地域です。
妖怪美術館は4つの古民家ギャラリーから構成され、900点を超える作品を収蔵。現代妖怪アートの発信拠点として国内外から注目を集めています。
妖怪は“怖い存在”から“愛すべきキャラクター”へ。そして今や、観光資源・文化資産として地域を活性化させる存在へと進化しています。
まとめ|妖怪は、今を映す創造の象徴
第2回妖怪画大賞は、伝統と創作、ユーモアと芸術性が融合した非常に質の高いコンテストとなりました。
大賞「妖怪すりすり」に象徴されるように、現代の妖怪は私たちの日常に寄り添い、クスッと笑わせてくれる存在です。怖さよりも親しみ、破壊よりも癒し。そこに今の時代性が映し出されています。
妖怪文化は決して過去のものではありません。研究者、アーティスト、地域団体、そして一般の創作者が関わることで、これからも新しい物語が生まれていくでしょう。
来年の妖怪画大賞はどんな妖怪が誕生するのか——。
小豆島から発信される“現代妖怪”の進化に、引き続き注目です。
◻︎◻︎瀬戸内海放送 第2回妖怪画大賞受賞作が決定 大賞は毛布にすりすりする妖怪…創作妖怪など122点応募 香川
https://news.ksb.co.jp/article/16396388
YOKAI EXPO 2026
https://www.yokaiexpo.com/
【本日の一曲】
Common Saints – Idol Eyes
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