AIや比較サイトだけで住宅ローンを決めない方が良い理由
本当に大切な情報は、ネットには載っていない?
最近、住宅ローンの比較サイトやアプリを見ていると、
「不動産会社や建築会社に勧められた住宅ローンで決めていませんか?」
という広告を見かけることがあります。
まるで、不動産会社や建築会社が紹介する住宅ローンは情報が古く、比較サイトの方が正しい答えを教えてくれるかのような印象を受けます。
もちろん、私はAIや比較サイトを否定するつもりはありません。
私自身もAIは毎日のように活用していますし、比較サイトも情報収集の入口として非常に便利です。
しかし、住宅ローンはAIや比較サイトだけで決めてしまうのは少し危険だと感じるコンテンツの一つです。
理由はとてもシンプルです。
住宅ローンは「ネットに載っていない情報」が非常に多い世界だからです。
香川県では地方銀行が強いケースがとても多い
日本には約800もの金融機関が住宅ローンを取り扱っています。
「全国で一番金利が低い銀行」という表現であっても、あくまでネットで得られる情報だけからだったりします。
例えば香川県では、多くのお客様の場合、メガバンクやネット銀行よりも地方銀行の方が有利になるケースが少なくありません。
実際、私が昨日ローン本申し込みをしたお客様の10年固定金利も、今週ローン契約予定のお客様の10年固定金利も、どちらも1%台です。
一方でニュースでは、メガバンク3行が10年固定金利を3%台へ引き上げたことが大きく報じられています。
もちろん単純比較はできません。
住宅ローンの金利は、
- 勤務先
- 年収
- 勤続年数
- 購入する物件
- 自己資金
- 他の取引状況
などによって優遇幅が変わるためです。
店頭に表示されている金利より、さらに低い優遇金利が適用されるケースも珍しくありません。
こうした情報は比較サイトだけでは見えてきません。
AIや比較サイトは「広く浅く」が得意
昔は、
「分からないことはGoogleで検索」
という時代でした。
今では、
「AIに聞いてみよう」
という時代になっています。
気軽ですし、人に聞くより気を遣わなくて済むので、とても便利です。
ただしAIも比較サイトも、基本的には公開されている情報をもとに答えを導き出しています。
一方、現場では公開されていない情報も数多く存在します。
例えば、
- 最近この銀行はこの職業の審査が通りやすい
- 今だけ金利優遇キャンペーンを実施している
- このエリアではこの銀行が住宅ローンに積極的
- この銀行は土地先行融資に強い
- この物件ならこちらの銀行が評価しやすい
こうした情報は、実際に金融機関と日々やり取りしている人だからこそ分かる情報です。
AIは便利ですが、「現場の空気」までは読み取れません。
「ネット最安値」が本当に最安値とは限らない
住宅ローンだけではありません。
先日、近所のスーパーでサーモスの水筒が特売されていました。
価格を見ると、Amazonや比較サイトで調べた最安値よりも、さらに半額近く安かったのです。
ネットが一番安い。
そんなイメージがありますが、実際にはそうとは限りません。
住宅ローンも同じです。
比較サイトで紹介されている商品が、必ずしも自分にとって一番有利とは限らないのです。
不動産・建築会社は「複数の銀行」を見ています
金融機関の担当者は、自分の銀行の商品を最も詳しく知っています。
これは当然のことです。
一方、不動産会社や建築会社は少し立場が違います。
複数の金融機関と日々やり取りを行い、
「このお客様ならこちらの銀行が向いている」
「今回はネット銀行より地方銀行が良さそう」
「この条件なら信用金庫も候補になる」
というように、横断的に比較しています。
つまり、一つの商品だけではなく、地域全体の金融機関を俯瞰して見られることが大きな強みなのです。
地方銀行はいま、大きな転換期を迎えています
最近では地方銀行同士の再編も活発になっています。
例えば四国では、
- 香川銀行
- 徳島大正銀行(元は徳島銀行と大正銀行)
がトモニホールディングスとしてグループ化しています。
さらに先日には、愛媛県最大の伊予銀行を持ついよぎんホールディングスと愛媛銀行が経営統合を発表しました。
地方銀行は人口減少やデジタル化への対応、金利のある時代への転換を見据え、規模を生かした経営へと動き始めています。
こうした変化は住宅ローンの商品やサービスにも少しずつ影響していくでしょう。
金融機関も常に変化しています。
だからこそ、「数年前の常識」が今も正しいとは限らないのです。
白と黒の間には無数のグラデーションがある
最近は、
「AIが一番」
「ネットが一番」
という雰囲気を感じることがあります。
しかし、住宅ローンに正解は一つではありません。
住む地域も違えば、
勤務先も、
家族構成も、
年収も、
購入する住宅も違います。
だから最適な住宅ローンも人それぞれです。
AIを使う。
比較サイトも見る。
金融機関にも相談する。
そして地域事情を知る不動産会社や建築会社の意見も聞いてみる。
それぞれの情報を組み合わせて、自分自身が納得できる答えを選ぶことが大切だと思います。
住宅ローンは35年、最近では50年という長い年月を付き合う金融商品です。
「ネットで一番良さそうだったから」という理由だけで決めるには、あまりにも大きな買い物です。
だからこそ、一つの情報源だけに頼らず、さまざまな視点から比較し、自分に合った住宅ローンを選ぶことが、後悔しない家づくりへの第一歩になるのではないでしょうか。
◻︎◻︎47NEWS 8月住宅ローン固定型5行上げ 長期金利上昇で
https://www.47news.jp/14717796.html
【本日の一曲】
TV Girl – Blue Hair
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