AIは人類を滅ぼすのか? ──「地球の外から神様が見ていたら」
ふと、そんなことを考えてしまうニュースがありました。
もし地球の外から、誰かが人類の歴史をずっと眺めていたとしたら。
「また人間、ここから自滅していくんだよね」
なんて思っていたりするのでしょうか?
ちょっとSFっぽい話ですが、最近のAIをめぐるニュースを見ていると、そんなことを考えてしまいます。
人類は、そもそもどんな歴史を歩んできたのか
人類の歴史をものすごく大雑把に振り返ってみると、約700万年前にはヒトとチンパンジーの共通祖先から分かれ、二足歩行を始めたとされる人類が登場します。
約200万年前にはホモ属が現れ、道具を本格的に使うようになりました。
そして約30万~20万年前、現在の私たちと同じホモ・サピエンスが登場します。
そこから考えると、人類の歴史はものすごく長いようでいて、文明や科学技術が急激に発展したのは、ほんの最近のことです。
火を使い、道具を作り、農耕を始め、都市を作り、産業革命を起こし、コンピューターを生み、そして今、AIを作っている。
その進化のスピードは、過去とは比較にならないほど速くなっています。
そして今、そのAIそのものが「人類にとって最大級のリスクになるのではないか」と議論されています。
AIを作っている人たち自身が警告している
最近、AI開発企業アンソロピックの元研究者が、OpenAIやアンソロピックによるAI開発競争について強い警告を発しました。
さらに、同社のAI安全研究に携わる研究者からも、
「今後10年以内にAIが全人類を滅ぼす可能性が10%以上ある」
という、かなり衝撃的な見方が示されています。
もちろん、これは「10年以内に人類が滅亡する」と決まったわけではありません。
あくまで研究者個人のリスク評価です。
また、こうした警告には「AIへの規制を求めるためのPRなのでは?」という反論もあり、イーロン・マスク氏などがその発信方法や背景を疑問視しています。
つまり、専門家の間でも意見は割れています。
ただ、個人的に気になるのは、
「AIが危険だ」と言っている人の中に、実際にAIを開発している人たちがいる
ということです。
これは、ちょっと無視できない話ではないでしょうか。
シンギュラリティという「その先」
こうした話の中で出てくるのが「シンギュラリティ(技術的特異点)」です。
簡単に言えば、
AIが自分より優れたAIを作り、AI自身がAIを改良するようになる世界。
そうなれば、人間がAIの進化を理解したり、予測したりすることが難しくなる可能性があります。
2045年ごろにシンギュラリティが到来するという予測もありますが、もっと早い時期になるのではないかという意見もあります。
一方で、そもそもシンギュラリティが本当に起こるのか、AIが人間の知能を完全に超えるのかについては、当然ながら専門家の間でも意見が分かれています。
未来のことなので、誰にも正解は分かりません。
「AIが怖い」だけで終わらせていいのか
AIによって仕事がなくなる。
人間の能力を超える。
AIが制御できなくなる。
そんな話を聞くと、どうしても「怖いもの」という印象になります。
でも一方で、AIによって医療が飛躍的に進歩したり、難病の治療法が見つかったり、エネルギー問題や環境問題の解決につながったりする可能性もあります。
つまりAIは、
人類を滅ぼすかもしれない存在であると同時に、人類を救う可能性を持った存在でもある。
結局のところ問題は「AIそのもの」ではなく、
私たち人間が、どこまで賢くAIを扱えるのか
なのかもしれません。
地球の外から見ている「神様」がいたら
ここで最初の話に戻ります。
もし地球の外から神様のような存在が、人類の歴史をずっと見ていたとしたら。
「道具を作ったな」
「文明ができたな」
「科学が発達したな」
「お、ついに自分たちより賢いものを作り始めたぞ」
……そして、
「ん? ちょっと待て。自分たちより賢いものを、自分たちで競争して作ってるぞ」
なんて思っているかもしれません(笑)。
もちろん、そんな神様がいるかどうかは分かりません。
でも、人類はこれまで何度も「自分たちの力を超えるもの」を作ってきました。
そのたびに便利になり、豊かになり、同時に新しい問題も生み出してきました。
だからこそ、AIの時代に必要なのは、単純に「AIを止める」ことでも「AIに全部任せる」ことでもなく、
便利さと危険性の両方を理解しながら、どこまで使うのかを人間自身が考え続けること。
不動産の仕事でも、AIはすでに身近な存在になっています。
文章を書いたり、情報を整理したり、アイデアを出したり。
これから先、さらにできることは増えていくでしょう。
でも、最後に「これでいい」と決めるのは、まだ人間です。
……少なくとも、今のところは(笑)。
果たして人類は、AIを使いこなす新しい時代へ進むのか。
それとも、自分たちで作ったものによって、自分たちの歴史を終わらせてしまうのか。
未来から振り返ったとき、
「あの時、人類はちゃんと考えていたな」
と思われる選択をしていきたいものです。
◻︎◻︎Wired japan Anthropicを辞めたAI研究者が警告。「今後1、2年が人類にとって正念場」
https://wired.jp/article/anthropic-researcher-quits-jacob-coxon-ai-fears-humanity/
Forbus japan イーロン・マスク、「AIによる人類滅亡」を警告した元アンソロピック研究者を嘲笑
https://forbesjapan.com/articles/detail/104496
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