2025 10 20

「長期優良住宅」という選択 〜安心・お得・価値ある住まいを実現〜

近年、住宅を検討されるお客様の多くが口にされる言葉があります。
それが「長期優良住宅(ちょうきゆうりょうじゅうたく)」です。

昔は「家は一生に一度の買い物」と言われてきましたが、現代では「どう長く快適に、そして安心して住み続けられるか」が重視されるようになっています。住宅は建てて終わりではなく、そこからが暮らしのスタートです。そんな中で、「長期優良住宅」は、国が認めた“長く安心して住める家”として注目を集めています。


■ 「長期優良住宅」とは?

「長期優良住宅」とは、長く良い状態で住み続けるために、耐震性・省エネ性・維持管理のしやすさなど、国の定める基準を満たした住宅のことです。
簡単に言えば、「長く・快適に・安心して住める家」と国がお墨付きを与えた住宅です。

具体的には以下のような基準があります。

  • 耐震性:地震に強く、損傷を最小限に抑える構造。
  • 劣化対策:構造や基礎部分が長く持つよう工夫。
  • 省エネルギー性:断熱性能・設備効率が高く、省エネ住宅に該当。
  • 維持管理の容易性:配管などの点検・交換がしやすい設計。
  • 住戸面積:一定のゆとりある広さを確保。
  • 居住環境への配慮:良好な景観や周辺環境を維持できる。
  • 維持保全計画の策定:定期的な点検・修繕計画を立てる。

これらの基準をすべてクリアし、所管行政庁から認定を受けることで「長期優良住宅」として認められます。


■ 補助金の対象に

現在、「子育てエコホーム支援事業(旧:子育てグリーン住宅支援事業)」では、長期優良住宅を新築する場合に最大80万円の補助金を受け取ることができます。
新築住宅を建てるなら、この認定を受けない手はありません。

補助金だけでなく、税制や住宅ローンの優遇など、“お得”がたくさんあります。次の章で詳しくご紹介します。


■ 長期優良住宅を取得する主なメリット

長期優良住宅の認定を受けると、住宅そのものの品質が高くなるだけでなく、金銭的なメリットも数多くあります。お客様へのご提案時にも、ぜひ以下のポイントをご説明ください。


① 住宅ローン減税の控除枠が拡大

長期優良住宅の場合、住宅ローン減税の控除対象借入限度額が最大5,000万円まで拡大されます。
通常の住宅よりも控除できる金額が大きくなるため、結果的に数十万円〜100万円以上の差が出るケースもあります。


② 住宅ローン金利の引き下げ(フラット35S)

「フラット35S」では、認定住宅に限り当初5年間、年0.75%の金利引き下げが受けられます。
例えば3,000万円を借り入れる場合、金利差によって総支払額が大きく変わってきます。長期的に見て、非常に大きなメリットといえます。


③ 「フラット50」が利用可能

長期優良住宅であれば、最長50年間固定金利の「フラット50」を利用することも可能です。
返済期間を長く設定することで、月々の支払いを抑え、無理のない返済計画を立てることができます。


④ 子育てグリーン住宅支援事業の補助金(80万円)

前述の通り、認定を受けた新築住宅では80万円の補助金が支給されます。
省エネ性能・子育て世帯支援の両方に対応したお得な制度です。


⑤ 固定資産税の減税期間が延長

通常の住宅では新築後3年間、固定資産税が1/2に軽減されますが、長期優良住宅ではこの期間が5年間に延長されます。
2年間延長されるだけでも、家計にとっては非常に大きな助けになります。


⑥ 地震保険料が割引に

地震保険の「耐震等級割引」により、最大50%の割引が適用されます。
耐震性能が高い=保険料も抑えられる、という合理的な制度です。


⑦ 不動産取得税の控除額が増額

通常の新築住宅では1,200万円の控除ですが、長期優良住宅では1,300万円に増額。
不動産取得税は購入時に一度だけかかる税金ですが、ここでも数万円単位の差が出ます。


⑧ 贈与税の非課税枠が拡大

住宅取得のために親や祖父母から資金援助を受ける場合、非課税枠が通常の500万円から1,000万円に拡大されます。
資金援助を受けやすくなり、若い世代の住宅取得を後押しします。


⑨ 登録免許税の税率引き下げ

登記の際の登録免許税も軽減されます。
具体的には、所有権保存登記や抵当権設定登記などの税率が下がり、数万円規模の節税が可能です。


⑩ 将来的な資産価値の安定

長期優良住宅は、国の基準を満たした「性能証明付きの家」です。
そのため、将来的に売却や相続を考える際にも、性能が明示できることで資産価値が下がりにくいというメリットがあります。
中古住宅市場においても、認定住宅は需要が高く、「良い家」として評価される傾向にあります。


⑪ 長く安心して住める住まい

性能だけでなく、「維持管理しやすい家」という点もポイントです。
配管の点検口やメンテナンススペースが確保されているため、将来的なリフォーム費用を抑えやすくなります。
つまり、建てた後の維持費を含めた“生涯コスト”が安定するのです。


■ 認定を受ける際の注意点

長期優良住宅はすべての建物で取得できるわけではありません。
以下のようなケースでは、認定を受けることが難しくなります。

  • 3階建て住宅
  • 土砂災害警戒区域など、危険区域に立地する住宅
  • 建築基準法の特例を受けている住宅 など

ただし、これらに該当しない多くの戸建て住宅では、認定取得は十分可能です。
設計段階から「長期優良住宅仕様」で進めることが、最もスムーズな方法です。


■ 「せとうち不動産」からのメッセージ


「長期優良住宅」は、単なる“お得な制度”ではなく、“安心を形にした家”です。

  • 補助金や税制優遇でお得に建てられる
  • 将来の資産価値を守れる
  • 家族が長く快適に暮らせる

この3つを同時に叶える選択肢として、「長期優良住宅」はこれからの時代に欠かせない基準となっています。


■ まとめ

メリット内容
住宅ローン減税最大5,000万円まで控除
金利優遇フラット35Sで0.75%引き下げ
補助金最大80万円(子育てグリーン支援)
固定資産税軽減期間が5年に延長
地震保険最大50%割引
不動産取得税控除額1,300万円
贈与税非課税枠1,000万円
登録免許税軽減あり
資産価値将来も安定
住まいの安心維持管理しやすく長持ち

「どうせ建てるなら、“良い家”を」。
長期優良住宅は、その思いに確実に応えてくれる制度です。

一生に一度の大切な住まいづくりを、せとうち不動産がしっかりサポートいたします。
補助金・優遇制度の詳細や具体的な申請方法についてもお気軽にご相談ください。

【本日の一曲】
Viratempo · Vallada – SOLAR