2025 11 16

人口減少時代の不動産をどう捉えるか ―「ネガティブ」から「資源」への視点転換

「人口が減っている」。
日本全国で語られるこの言葉は、多くの場合「問題」として取り上げられます。人が減る、空き家が増える。地域の力が弱くなる──。確かに、そうした側面が存在するのは事実です。

しかし、視点を少し変えてみると、この状況には“別の見方”もできるのではないでしょうか。単に「減っている」「余っている」とネガティブにとらえるのではなく、「供給が多い」という現象として捉えてみる。すると、不動産に関する可能性が大きく広がってくるのです。


■「空き家が多い」は本当に悪いことなのか?

空き家が増えている──この言葉だけ聞くと、どうしても暗いイメージがつきまといます。しかし、現象そのものを冷静に見ると、それは「家の供給が需要より多い」状態であり、言い換えれば “選べる状況が広がっている” ということでもあります。

景気が良い時代、人口が増えていた時代には、新築を建て新たに供給を増やすことで需要を満たしてきました。しかし人口が減り、空き家が増えている現在は、すでに多くの住宅・建物が存在し、必ずしも新築に頼らなくても目的を果たすことができます。

つまり、
「新たに造らなくても良い」という選択肢が生まれている のです。

■住居であれば「家」、活用すれば「店舗」

空き家=住宅、というイメージを持つ方が多いのですが、その区別は本質ではありません。
住むのであれば家。
商売をするのであれば店舗。
業務拡張ならオフィスや倉庫。

用途は変わっても、「建物」という資源が豊富に存在することに変わりはありません。

現状を“資産の余剰”ととらえ、それをどう活かすかを考えることで、これまでとは違った事業や暮らしの展開が見えてきます。


■景気が悪い時期だからこそ「初期費用を抑える」という選択肢

景気の良い時期には、多少コストをかけてでも新しい物を整え、理想の環境を追い求める動きが強まります。しかし、景気が停滞し不透明感が増すタイミングでは、多くの企業や個人にとって 「初期投資を抑える」 という発想が重要になります。

需要より供給が多い状態にあるわけですから 新築とは異なり、価格は以前より下がってきてます。

そんな時こそ、すでにある建物を活用するという選択が力を発揮します。

・新築を建てるより格段に安い
・リフォームしなくても使える物件もある
・立地条件が良い場合も多い
・資産として残るケースもある

これは個人にも企業にも、どちらにもメリットがあります。


■実際のご提案事例:中古住宅を従業員向けに活用

つい最近、企業様にお渡ししたご提案の一例をご紹介します。

以前までは、従業員様向けの住まいとして賃貸住宅をご紹介するケースが多かったのですが、今回は人数がある程度まとまっておられたため、視点を変えて
「手直し不要の安価な中古住宅を購入する」 というご提案をしました。

この方法では、
・毎月の家賃支払いが不要
・数年で購入費用が回収できる
・最終的に企業の不動産資産として残る

というメリットがあります。

人口が減り、家が余っているからこそ実現できる選択肢であり、以前の常識では考えにくかったものです。しかし “時代が変わる” というのは、こうした アクションの方向性 が変わることなのだと感じています。


■「減っている」時代に必要なのは、柔軟な発想

人口減少は決して簡単な問題ではありません。しかし、それによって新たに開けている可能性も確かに存在します。

・余っているものをどう活かすか
・固定観念にとらわれず、建物を資源と捉える
・新築ありきではなく、中古・リノベーション・用途変更など柔軟に考える

こうした視点が、これからの地域での暮らし方や事業の在り方に大きなヒントを与えてくれます。


■「住宅」だけでなく「店舗」「事務所」も相談できます

私たちは、家を取得したいというご相談だけでなく、

・新しくお店を始めたい
・業務を拡大したい
・小規模の拠点がほしい
・移転を検討している

といった 商業用不動産の活用 に関するご相談も承っています。
住宅ローンだけでなく、事業融資のご相談、収益物件としての考え方など、総合的にお手伝いできます。

人口が減る時代だからこそ、
「すでにあるものをどう使うか」
を一緒に考えていけたらと思っています。

お気軽にご相談ください。

【本日の一曲】
寺尾紗穂 – アジアの汗 (Uncontrolled Version)