2025 12 01

ブラックフライデーって何? そして…みなさん、乗せられてませんか?w

── “お得”のはずが、実は一番の落とし穴

ここ数年、11月後半になると街中もネットも「ブラックフライデー」の文字で埋め尽くされます。
スーパー、家電量販店、ショッピングモール、ネットショップ…
どこもかしこも「一年に一度の大特価!」を謳い、消費者の購買意欲をなんとか刺激しようと必死。

気づけば日本では、ハロウィンと同じく“いつの間にか(無理やり)定着したイベント”になった感があります。
特に今年はインフレで財布の紐が固い分、店側も本気度が高め。どこを見ても値引き値引きのオンパレードでした。

しかし、はっきり言います。


● セールだから買うほど “無駄” なことはない

「半額だったから」「ブラックフライデーだから」
この言葉を言い訳にして買い物していませんか?

人は“理由があると財布がゆるむ”という習性があるようです。


しかも最近増えているのが、

“ブラックフライデーって書いてるだけで、いつもと同じ値段”

という、なかなか悪質なパターン。
これは完全に消費者側のリテラシーが問われる時代になっています。

「セールだから買う」ではなく、
「必要だから買う」
この逆転ができないと、ブラックフライデーはただの“散財イベント”です。


■ ブラックフライデーってそもそも何?

ここからは、改めてその背景を“分かりやすく”整理してみます。
実はブラックフライデーの起源は、想像しているものとずいぶん違うのです。


● 感謝祭の翌日の金曜日のこと

アメリカでは11月の第4木曜日に「感謝祭(Thanksgiving Day)」があります。
日本でいう“お正月とお盆が同時に来るようなもの”で、人々が実家に帰り七面鳥を囲んで家族で過ごす一大イベント。

そして翌日の金曜日、多くの人が休みになるため、
買い物客が街にあふれかえる。
これがブラックフライデーです。


● 「黒字だからブラック」説は…実は後付け

日本では
「この日から小売店が黒字になるからブラック」
と言われることがありますが、これは後世の解釈。

本当の由来は……


■ 由来は “大混乱”。警察官の本音が名前になった

1960年代のフィラデルフィア。
感謝祭翌日は、街中に観光客と買い物客が殺到し、
交通渋滞・万引き・混乱が頻発。

警察官たちは休むこともできず長時間勤務。
彼らがその日を嘆いて呼んだ言葉が、

「Black Friday(真っ黒な金曜日)」

つまり、
“警察にとって最悪な日”
という意味だったのです。

この語源を知ると、今の「お祭りムード」とのギャップがすごいですね。


■ 歴史的にはもっと深い

さらにさかのぼると、1869年、アメリカで金価格が暴落し金融市場が大混乱に陥った事件があり、
当時もこれを「Black Friday」と呼びました。

最初はネガティブな言葉だったのです。


■ 世界中へ広がる“巨大ショッピングイベント”へ

しかし時代が進むにつれ、
「一年で最も売上が上がる日」
へと転換していきました。

今ではアメリカだけでなくヨーロッパ諸国、そして日本でもブラックフライデーが開催されるほど定着しました。
その背景にあるのは、
「クリスマス商戦のスタート合図」
という位置づけです。

感謝祭 → ブラックフライデー → サイバーマンデー
この流れが、アメリカの11月の風物詩。


■ ここからが本題:私たちは「最も買い物しやすい日」に生きている

しかし、ここで一度立ち止まる必要があります。

私たちは、本当に“必要なもの”を買っているのでしょうか?

近年のブラックフライデーは、
「買ってほしい側」の戦略が非常に巧みになっています。

たとえば——

● “限定感”の演出

「本日限り」「残りわずか」
人はこの言葉にめっぽう弱い。

● “お得感”の錯覚

そもそも元値を上げておき、
ブラックフライデーで“元の価格に戻す”という手法もある。

● SNSでの購買煽り

インフルエンサーが紹介した商品、
本当に必要でしたか?


■ ブラックフライデーは「消費のリテラシー」を試すテストの日

正しいセール活用とは何か?
それはたった1つ。

“必要なものを安く買う日”にすること

しかし多くの人が、

“安いから買う日”にしてしまっている。

この差は大きい。

ブラックフライデーに限らず、
Amazonプライムデーでも、
年末セールでも、
楽天スーパーセールでも、
毎回なんとなく財布がゆるむ人は要注意。

気づけば、毎月何かしらのセールで買い物していることも。。。。


■ ちょっと意地悪な質問をしてみます。

あなたがブラックフライデーで買ったものの中で、

「本当に生活が変わったもの」
はいくつありますか?

たぶんほとんどの人が、

  • 思い出せない
  • ほぼ使っていない
  • 買わなくてもよかった

のどれかです。


■ ブラックフライデーは“楽しむためのイベント”であっていい

ここまで批判的に書いてきましたが、もちろん消費が悪いわけではありません。
経済活動には欠かせないし、
好きなものを買って気分が上がるのも立派な価値。

ただし、

● 目的のない消費は、人生の満足度を下げる

● セールの熱に乗って財布が勝手に開くのは危ない

というだけのことです。


■ “乗せられて買ってしまった人”ではなく“賢く選ぶ人”へ

ブラックフライデーは、
「買い物をするな」
という日ではありません。

むしろ、

● 買うべきものを買う日
● 普段は高くて手が出せない物を賢く買うチャンス
● 情報リテラシーを発揮する日

とも言えます。

セールは“敵”ではありません。
ただし、「ノリ」で買い物すると敵になります。

どう使うかは、自分次第。

【本日の一曲】
Fujii Kaze – Casket Girl