2026 02 25

面白いホテル見つけました!! 電車好き必見(高野山 参詣鉄道)

― 大正14年築の駅舎に泊まるという特別体験 ―

YouTubeを何気なく見ていたとき、思わず「えっ、ここ泊まれるの!?」と声を上げてしまうホテルを見つけました。

それが――

「NIPPONIA HOTEL 高野山 参詣鉄道 Operated by KIRINJI」

 (今は名称が「The Railway Hotel 高野山 参詣鉄道」になっているかもしれません。

  NIPPONIA 総合サイトの施設一覧には掲載なし)

なんと、大正14年(1925年)築の木造駅舎をそのままリノベーションした“駅舎ホテル”なのです。

しかもただの駅舎ホテルではありません。
引退した電車のパーツを客室のインテリアとして再利用。
鉄道ファンなら間違いなく胸が高鳴る空間です。

これはもう、“泊まるミュージアム”。
電車好きなら一度は体験してほしい、唯一無二の宿泊施設です。


大正ロマンが残る駅舎「高野下駅」

このホテルの舞台は、南海高野線「高野下駅」。

高野山へ向かう参詣客を運ぶために開業した歴史ある駅です。
かつては終着駅で、宿直室や乗務員待機室も備えた拠点駅でした。

しかし現在は無人駅。
1日の平均乗降人員はわずか68人(2024年時点)。
南海電鉄100駅中95位という、静かな駅です。

だからこそ、この場所に泊まるという体験は特別なのです。

かつて宿場町として栄えた椎出のまち。
その歴史を再び灯すため、2019年に駅舎を2室限定のホテルへと改修しました。


フロントなし。鍵番号はメールで届く

まずユニークなのがチェックイン方法。

フロントはありません。
事前に送られてくる鍵番号で入室します。

駅そのものが宿泊施設。
まるで秘密基地に入るような感覚です。

少しドキドキしながら扉を開けると――
そこには大正ロマンと鉄道愛が詰まった空間が広がっています。


客室はたった2室の特別空間

■「高野」ルーム(44㎡)

駅係員の宿直室を改装した広々とした客室。
ダブルベッドが2台並ぶ4人部屋です。

柱や扉は当時のまま。
新旧が融合した落ち着きある空間です。

網棚、吊り革、無線受話器、車両プレート。
運転席の速度計までインテリアとして再利用。

窓からはトンネルから現れる列車を撮影できる特等席。
鉄道カメラマンにはたまらない構図です。


■「天空」ルーム(17㎡)

今回特に紹介したいのが、乗務員待機室を改装したコンパクトな客室「天空」。

線路やホームにより近く、臨場感抜群。
窓を開けると改札が見えるという、ここでしか味わえない光景。

客室には実際に使われていた運転手用折りたたみ椅子。
吊り革もそのまま残されています。

注意喚起ステッカーまで当時のまま。

ちょっと運転士になった気分。
ワクワクが止まりません。


駅周辺には何もない。でもそれがいい。

正直に言うと、駅周辺にはコンビニもスーパーもありません。
自動販売機も見当たりません。

夕食は事前に買っておくのがおすすめ。
部屋にはケトルがあるのでカップ麺もOK。

冷蔵庫にはミネラルウォーターが用意されています。

不便。でも、その不便さが旅を特別にします。


絶えず聞こえる電車の音

部屋にいると、定期的に電車の走行音が聞こえます。

ゴトン、ゴトン――

この音が心地よいのか、うるさいのかは人それぞれ。
ちゃんと耳栓も用意されています。

鉄道好きにとっては最高のBGM。
まるで線路の上で眠る感覚です。


駅ホームは「南海思い出ミュージアム」

宿泊中、駅ホームへ自由に行けます。

そこには「南海思い出ミュージアム」。

高野線全線開通80周年記念で設置された展示スペースです。

古レール、犬釘、社章マーク。
実際に触れられる展示もあります。

誰もいないホーム。
貸切ミュージアム状態。

人が入るとライトが点く待合室。
レトロで可愛らしい空間です。

駅全体がミュージアム。
宿泊者だけが味わえる特権です。


夜の駅と川のせせらぎ

夜、駅の外に出てみると真っ暗。

聞こえるのは川のせせらぎだけ。
まるで自然のASMR。

階段にはツバメの巣。
一羽だけ残っている雛。
なんだか帰りたくない気持ちと重なります。

終電が終わり、券売機のシャッターが下りる。
でも照明は灯ったまま。

静まり返る駅舎で眠る体験。

これは普通のホテルでは味わえません。


お風呂は最新仕様

木造駅舎と聞くと水回りが心配になりますが、そこは安心。

浴室は非常に綺麗で最新仕様。
浴槽もあり、檜板や杉板、漆喰壁の内装が上質。

大正ロマンと現代設備の融合。
快適さはしっかり確保されています。


宿泊者専用「おむすび」きっぷ

このホテルのもう一つの魅力が朝食。

隣駅「九度山」まで移動します。

なんと
・高野下-九度山往復きっぷ
・おむすびスタンドくど朝食券

がセットになっています。

特別製きっぷには
「ごはんは九度山でどうぞ」

の文字。

記念に持ち帰れます。


九度山で朝食「おむすびスタンド くど」

朝食は九度山駅構内。

昔ながらの竈で炊く、九度山町産コシヒカリ。
薪の香りが漂います。

地元食材を使った10種類以上のおむすび。

駅舎をリノベーションした空間には、
引退車両のパーツやレトロな沿線案内図。

信号制御盤も展示され、自由に触れます。

鉄道好きの子どもも大人も大満足。


駅舎ホテルが持つ意味

このホテルは単なる宿泊施設ではありません。

かつて参詣客が歩いた高野山への道。
鉄道がその参道となり、駅が拠点となりました。

宿場町だった椎出の再生。
地域活性化の拠点。

歴史を壊さず、未来へつなぐ。

「泊まること」が地域を守る仕組みになっています。


こんな人におすすめ

✔ 鉄道ファン
✔ レトロ建築好き
✔ 写真好き
✔ 非日常体験を求める人
✔ 静かな場所で過ごしたい人

ホテルというより“体験型文化財”。


まとめ

レトロな駅舎に泊まり、
列車の音を聞きながら眠り、
朝は特別きっぷでおむすびを食べに行く。

こんな体験、他にあるでしょうか?

大量生産のホテルでは味わえない、
たった2室の希少な空間。

鉄道好き必見。
いや、旅好きなら一度は体験してほしい。

「NIPPONIA HOTEL 高野山 参詣鉄道」

次の旅は、駅に泊まってみませんか?

◻︎◻︎NIPPONIA HOTEL 高野山 参詣鉄道 Operated by KIRINJI
  https://nipponia-koyasan.jp/

【本日の一曲】
Ronnie Laws – Always There

◻︎◻︎せとうち不動産 https://setouchi-fudosan.com/◻︎◻︎