2025 05 21

「コップに半分の水」から考える、ものの見方の違い

目の前にコップがあり、中にはちょうど半分の水が入っています。

これを一緒に見ていたAさんとBさん。
Aさんは「まだ半分も水がある」と言い、
Bさんは「もう半分しか水がない」と言いました。

どちらも同じコップ、同じ量の水を見ているのに、受け取った印象はまったく違います。
これは、物事の捉え方や感じ方が、人によって大きく異なることを示す、とてもわかりやすい例です。

私たちは、日々たくさんの情報を受け取りながら生活しています。
ですがその情報をどう見るか、どう解釈するかは、それぞれの「心のフィルター」によって変わります。

たとえば、楽天的な人は、困難な状況でも「きっとなんとかなる」と前向きに受け止めるかもしれません。
反対に、悲観的な人は「やっぱりうまくいかない」と感じるかもしれません。
性善説を信じる人と、性悪説に立つ人とでも、同じニュースに対する受け取り方がまったく違うこともあります。

つまり、同じ環境、同じ出来事に身を置いていたとしても、「そこから得る情報」や「その後の行動」「そして未来」は、人によって大きく異なってくるのです。

今はインターネットが普及し、私たちはあらゆる情報を簡単に手に入れられる時代になりました。
でも、その情報もまた「誰かの目を通して見た世界」であることを忘れてはいけません。

たとえデータが豊富で、写真が多くても、それはその人が切り取った一部分。
だからこそ、本当に大切なのは、自分自身がその場所に立ち、手に触れ、空気を感じて、「自分はどう思ったのか」「何を感じたのか」を確かめることです。

つまり、「自分で体験して得た実感」こそが、もっとも信頼できる情報なのです。

私たちは、日々の生活の中で大小さまざまな判断をしながら生きています。
その判断のもとになるのが「情報」ですが、もっとも重要なのは「その情報を自分がどう見るか」ということ。

コップに半分の水を見て、どう感じるか――。
その違いが、今の行動を変えるし、未来の結果も変えていくのだと思います。

【本日の一曲】
Buffalo Daughter / New Rock