最近、ユニークさを忘れていませんか? -99年のスティーブ・ジョブズに学ぶ-
〜ゆとりのない時代だからこそ、遊び心が必要だと思う話〜
最近、ニュースやSNSを見ていると、世の中全体が少し真面目すぎるような気がします。
もちろん真剣に取り組むことは大切です。
仕事もそうですし、政治や経済、環境問題など、軽く考えてはいけないこともたくさんあります。
ただ、その一方で「遊び心」や「ユニークさ」が少しずつ失われているようにも感じます。
何か問題が起きれば批判。
失敗すれば炎上。
少し変わったことをすれば叩かれる。
そんな空気の中では、誰もが無難な選択をしたくなります。
けれど、本当に面白いものや新しいものは、いつの時代も少し変わった発想から生まれてきたのではないでしょうか。
そんなことを考えていた時に思い出したのが、スティーブ・ジョブズとAppleのあるエピソードでした。
「兵器」に認定されたパソコン
1999年、Appleは「Power Mac G4」というパソコンを発売しました。
当時としては圧倒的な性能を持ち、毎秒10億回以上の演算処理ができることが大きな売りでした。
ところが、その性能があまりにも高かったため、アメリカ政府はこのパソコンを輸出規制の対象にします。
理由は、当時の基準では「スーパーコンピューター」と同等の性能を持っていたから。
つまり、
「高性能すぎて海外に売れない」
という状況になったのです。
普通に考えれば大問題です。
せっかく開発した製品なのに、世界50か国への販売が制限される。
企業としては大きな痛手だったはずです。
ジョブズはピンチを宣伝に変えた
しかし、スティーブ・ジョブズは違いました。
彼はこの出来事をネガティブなニュースとして隠そうとはしませんでした。
むしろ逆です。
「これは最高の宣伝になる」
と考えたのです。
AppleはすぐにテレビCMを制作しました。
そのCMでは戦車が登場し、
「歴史上初めて、アメリカ政府によってパソコンが兵器に分類されました」
というナレーションが流れます。
さらに最後には、
「Pentium搭載PCについては無害ですからね」
というライバルへの皮肉まで入れていました。
普通なら頭を抱える出来事を、
「そんなに高性能なんです」
という最高の広告に変えてしまったのです。
これは単なるユーモアではありません。
発想の転換です。
そして、ジョブズらしい遊び心でもあります。
ピンチこそチャンス
私たちは仕事をしていると、どうしても問題ばかりに目が向きます。
不動産業界でも同じです。
空き家が増えている。
人口が減っている。
建築費が上がっている。
住宅ローン金利がどうなるかわからない。
確かに課題はたくさんあります。
しかし、見方を変えればそこには新しい可能性もあります。
空き家が増えているからこそリノベーションが生まれる。
人口減少だからこそ地域の魅力が見直される。
建築費が上がるからこそ中古住宅の価値が高まる。
問題とチャンスは、実は同じ場所に存在しているのかもしれません。
ジョブズの話は、そんなことを改めて教えてくれます。
ユニークさは余裕から生まれる
最近は効率化が重視される時代です。
AIもそうですし、SNSもそうです。
最短距離で成果を出すことが求められます。
もちろん効率は大切です。
しかし、効率だけを追い求めると、人間らしい面白さは失われてしまいます。
回り道をする。
無駄話をする。
少しふざけてみる。
そんな余白の中から新しいアイデアが生まれることも少なくありません。
実際、歴史に残る発明やサービスの多くは、
「そんなことやって意味あるの?」
と思われたところから始まっています。
地方だからこそ遊び心を
私は香川県で仕事をしていますが、地方こそ遊び心が大切だと思っています。
人口が多い都市部では、何もしなくても人が集まります。
しかし地方ではそうはいきません。
だからこそ、
「なんだか面白そう」
「ちょっと気になる」
「一度行ってみたい」
と思わせるユニークさが必要です。
観音寺市の銭形砂絵もそうですし、三豊市のユニークな取り組みもそうです。
真面目なだけでは人は動きません。
少しの遊び心や意外性が、人を惹きつける力になるのです。
◻︎◻︎声:スティーブ・ジョブズ◻︎◻︎
◻︎◻︎声:根津甚八◻︎◻︎
おわりに
スティーブ・ジョブズは輸出禁止というピンチを、「兵器級のパソコン」という最高の宣伝に変えました。
もちろん誰もがジョブズになれるわけではありません。
しかし、
「困ったな」
と思った時に、
「これを面白くできないだろうか?」
と考えることはできるかもしれません。
真面目に取り組むことは大切です。
でも、真面目なだけでは少し息苦しい。
そんな時代だからこそ、ユニークさや遊び心を忘れないでいたいものです。
仕事でも暮らしでも、そして人生でも。
案外、面白い未来はそんな発想の転換から始まるのかもしれません。
◻︎◻︎GIGAZINE スティーブ・ジョブズが1999年の「Power Mac G4」の輸出禁止措置を逆手にとって打ち出したマーケティングとは?
https://gigazine.net/news/20260615-apple-marketing-power-mac-g4/
Apple Power Mac G4 (AGP Graphics) – 技術仕様
https://support.apple.com/ja-jp/112294
【本日の一曲】
Ryusenkei – タイムマシーン・ラヴ
◻︎◻︎せとうち不動産 https://setouchi-fudosan.com/◻︎◻︎