年にたった2日だけ営業する「日本一営業日が短いJR駅」。地元では当たり前だった景色が全国から注目される理由
※普段の津嶋神社 (363/365日)
香川県三豊市にあるJR津島ノ宮駅。
この駅は「日本一営業日が短いJR駅」として知られ、毎年8月4日・5日のたった2日間だけ営業する、とても珍しい駅です。
近くにある津嶋神社の夏季例大祭に合わせて開設される臨時駅で、普段はすべての列車が通過します。
近年ではテレビやネットニュース、SNSでも大きく取り上げられるようになり、全国から鉄道ファンや家族連れが訪れる、夏の風物詩となっています。
地元では「昔からある当たり前」の風景
私は香川県で生まれ育ったこともあり、この津島ノ宮駅や津嶋神社の例大祭は子どもの頃から知っていました。
「年に2日だけ駅が開く。」
地元では昔から当たり前のように聞いていた話なので、「そんなに珍しいことなのかな?」という感覚も正直あります(笑)。
さらに香川県は、特に西讃地域では車社会。
普段の生活で電車に乗る機会がほとんどない人も多く、私自身も普段JRを利用することはほとんどありません。
だからこそ、昔は地元の話題という印象が強かったように思います。
SNS時代で全国区の人気スポットに
しかし最近は状況が変わってきました。
テレビニュースだけでなく、InstagramやX、YouTubeなどSNSで「2日しか営業しない駅」として紹介される機会が増え、全国的な知名度が一気に高まっています。
大阪や東京、千葉、奈良など全国各地から鉄道ファンが訪れ、「365日のうち2日しか開かない駅だからこそ行きたい」という声も多く聞かれます。
JR四国によると、今年も2日間で約1万人の利用が見込まれており、小さな臨時駅とは思えないほどのにぎわいを見せています。
昔から知っている場所が全国から注目されるのは、地元民としてもなんだか嬉しい気持ちになります。
子どもの守り神「津嶋神社」
津島ノ宮駅が開設される理由は、駅のすぐ近くにある津嶋神社の夏季例大祭です。
瀬戸内海に浮かぶ小さな島に鎮座する津嶋神社は、「子どもの守り神」として古くから信仰を集めています。
毎年8月4日・5日の例大祭の2日間だけ、約250メートルの橋を渡って本殿へ参拝することができます。
子どもの健やかな成長や健康を願って、多くの家族連れが訪れる姿は、この地域ならではの夏の風景です。
鉄道ファンだけでなく、親子で訪れる方が多いのも津嶋神社ならではの特徴でしょう。
小さな駅だからこそ支えられている安全運行
津島ノ宮駅はホームがカーブしているため、電車との間に大きな隙間や段差があります。
そのため営業日にはJR四国の職員が各乗降口で安全確認を行い、小さなお子さんの乗り降りをサポートしています。
また、近年の猛暑に対応するため、今年からは老朽化した木造建屋に代わって空調付きのトレーラーハウスも設置されるなど、利用者だけでなく職員の暑さ対策も進められています。
たった2日間の営業ですが、その裏側では多くの人の準備や努力によって安全な運営が支えられています。
地域の魅力は「当たり前」の中にある
不動産の仕事をしていると、「その地域ならではの魅力」をお客様へお伝えする機会がたくさんあります。
地元で暮らしていると当たり前に感じている景色や文化、行事も、県外の方から見ると非常に魅力的な地域資源であることは少なくありません。
津島ノ宮駅もまさにその一つです。
年に2日しか営業しない駅という珍しさだけでなく、子どもの成長を願う地域の文化や、人々が受け継いできた歴史、そして瀬戸内の穏やかな風景が、多くの人を惹きつけているのだと思います。
観音寺市・三豊市周辺には、このような全国に誇れる魅力がまだまだ数多くあります。
◻︎◻︎海の見える駅 津島ノ宮駅
https://seaside-station.com/station/tsushimanomiya/
【本日の一曲】
かもめ児童合唱団 KAMOME CHILDREN’S CHOIR – Shangri-La (Cover)
◻︎◻︎せとうち不動産 https://setouchi-fudosan.com/◻︎◻︎