2026 09 17

「月々の支払いが安い」に要注意? 車の残クレが住宅ローンに与える影響

最近、車を購入するときに「残クレ(残価設定ローン)」を利用する方が増えています。

月々の支払いを抑えながら、少しグレードの高い車に乗れる。

これは残クレの大きな魅力ですよね。

私自身も不動産の仕事をしていると、住宅ローンのご相談と一緒に「車のローンが残っているんですが……」という話をよく聞きます。

そして意外と知られていないのが、残クレも住宅ローン審査では「既存の借り入れ」として考えられるということ。

今回は、車と住宅という、どちらも大きな買い物だからこそ知っておきたい「残クレと住宅ローン」の関係について書いてみます。


そもそも「残クレ」って?

残クレとは「残価設定ローン」のこと。

例えば500万円の車を購入するとき、数年後の車の価値を「残価」としてあらかじめ設定し、その残価を最後に残した状態で月々の支払いをしていく仕組みです。

そのため、一般的なカーローンよりも月々の支払額が少なく見えることがあります。

「月5万円くらいなら、この車に乗れる!」

ということで、少し高めの車を選ぶこともできます。

ただし、ここで大切なのが、

「月々いくら払っているか」と「いくら借りているか」は別の話

ということです。


住宅ローンでは「月々の支払い」だけを見ない

住宅ローンの審査では「返済負担率(返済比率)」が重要な判断材料になります。

これは簡単にいうと、

年収に対して、年間のローン返済額がどのくらいあるのか

という考え方です。

例えば、年収400万円で、審査上の返済負担率を30%と仮定すると、

年間返済額
400万円 × 30% = 120万円

つまり、月10万円が返済額の上限という計算になります。

ところが、すでに車のローンで月5万円を支払っていたら、

10万円 − 5万円 = 5万円

住宅ローンに回せる返済額は月5万円ということになります。

ここで重要なのは、残クレだから特別に車のローンではない、ということではありません。

住宅ローン以外の借り入れがあれば、それも審査上考慮されます。


「残クレだから月5万円」は、そのままではないことも

残クレで特に注意したいのがここです。

例えば500万円の車を残クレで購入し、残価を設定していることで、実際の毎月の支払いが一般的な車のローンより少なくなっているとします。

ところが、住宅ローンの審査では、一般的に金融機関では残価を含めた総額の車のローンを借入条件とし返済負担率を判断します。
(車のローン金額を実際に払っている300万円分だけではなく、総額の500万円での計算)

つまり、

「毎月5万円しか払っていないから、住宅ローンへの影響も5万円分だけ」

とは限らないということです。

審査方法は金融機関によって異なるため一概には言えませんが、残クレを利用している場合は、月々の支払額だけを見て「住宅ローンにはあまり影響しないだろう」と考えないことが大切です。


香川では「車」と「家」の購入順番も大切

ここは地方都市ならではの話かもしれません。

香川県では、仕事や買い物、子どもの送迎など、日常生活で車が必要になる場面が多くあります。

そのため、

「まず車を買う」

「数年後に家を買おう」

という順番になることも珍しくありません。

もちろん、それ自体が悪いわけではありません。

ただ、住宅購入を数年以内に考えているのであれば、車の購入金額やローンの組み方まで含めて資金計画を考えておくことが大切です。

例えば、住宅購入前に少し高めの車を残クレで購入。

月々の支払いはそれほど大きくない。

「これなら家も買えるかな?」

と思っていたら、いざ住宅ローンの審査をしてみると、想定していたより借入可能額が少なかった……。

そんなことも考えられます。


住宅ローンを考えるなら「借りられる額」より「全体」を見る

住宅ローンの借入可能額をできるだけ大きくしたいのであれば、基本的には住宅ローン以外の借り入れを整理することが一つの方法です。

また、夫婦の収入を合算する方法や、ペアローンなどによって借入額を増やせる場合もあります。

ただし、「借りられる金額=無理なく返せる金額」ではありません。

ここは非常に重要です。

車、住宅、教育費、保険、生活費……。

家を買った後にも当然お金はかかります。

だからこそ、

「住宅ローンはいくら借りられる?」

だけではなく、

「車も含めて、これからどんな生活をしたいのか?」

から逆算して考えることが大切だと思います。


車を買うことが悪いわけではありません

もちろん、残クレそのものが悪いわけではありません。

月々の支払いを抑えられるというメリットがありますし、自分に合った購入方法として利用する方も多いでしょう。

大切なのは、車を買うときに「将来、住宅も購入するかもしれない」というところまで考えておくこと。

車のローン、住宅ローン、そして毎月の生活費。

すべてを一つの資金計画として考えると、「思っていたより家にお金をかけられない」という後からのギャップを減らすことができます。

せとうち不動産では、土地や建物を探すだけでなく、**住宅ローンや資金計画を含めて「どうすれば無理なく欲しかった暮らしを実現できるか」**というところから一緒に考えています。

「残クレが残っているけど家を買える?」

「今の車を買い替えても大丈夫?」

「そもそも自分はいくらくらいの家なら無理がない?」

そんな段階でも大丈夫です。

家探しを始める前の、ちょっとした相談からでもお気軽にどうぞ。


【本日の一曲】
Jhené Aiko – So Good feat. Kendrick Lamar

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