街の紹介vol.7 観音寺市編「『伊吹島』で瀬戸内国際芸術祭2025秋会期が開幕!」

2025年10月3日(金)から11月9日(日)まで、香川県西端・観音寺市に属する伊吹島(いぶきじま)で、瀬戸内国際芸術祭2025秋会期がついに始まります。瀬戸内国際芸術祭は「海の復権」をテーマに、瀬戸内の島々にアートの力で新しい風を吹き込み、世界中の人々を惹きつけてきた一大イベント。これまで豊島や直島、小豆島などが有名でしたが、近年は西讃エリア(香川県西側)にも注目が集まっています。せとうち不動産の拠点がある観音寺市にとっても、地元・伊吹島での開催は大きな話題となっています。
※「せとうち不動産」から「観音寺港 伊吹航路乗り場」までは車で2分くらいです。
この記事では、瀬戸内国際芸術祭2025秋会期・伊吹島会場について、アクセスやイベント、見どころ、周辺情報をまとめました。観光客やアートファンはもちろん、地元の方々にも役立つ情報です。
瀬戸内国際芸術祭とは?「海の復権」を掲げた国際アートフェスティバル
瀬戸内海は古来より交通の大動脈として栄え、行き交う船が新しい文化や様式を島々に運んできました。これらは島ごとの文化や伝統に融合し、独特の景観や風習として現代にまで受け継がれています。しかし近年は人口減少や高齢化が進み、島の固有性が失われつつあるのも事実です。
そこで「美しい自然と人間が交錯し、交響してきた瀬戸内の島々に活力を取り戻す」という理念のもと、2010年から瀬戸内国際芸術祭が開催されています。3年ごとの開催で、2025年が6回目となります。
伊吹島(いぶきじま)とは?観音寺港から25分の「いりこ」の島
伊吹島は観音寺市に属し、人口約300人の有人島。カタクチイワシの産地として知られ、「いりこの島」として全国にその名が知られています。観音寺港から高速船でわずか25分とアクセスも良好で、豊かな自然と漁業文化が残る魅力的な島です。
島の中央部は徒歩圏内にまとまっており、港から作品会場まで歩いて回れる手軽さも特徴です。島独特の小道や石垣、古民家がそのまま残っており、アート作品と共鳴する空間は必見です。
開催期間と休島日
- 開催期間:2025年10月3日(金)~11月9日(日)
- 休島日:10月23日(木)、10月30日(木)
期間中は秋らしい爽やかな気候のなか、ゆっくりアート巡りが楽しめます。ただし休島日には船便やシャトルバスが通常運行とは異なるため要注意です。
アクセス:観音寺港から伊吹島真浦港まで
- 高速船:観音寺港から伊吹島真浦港まで約25分。おおむね1時間半に1本のペースで運航。
- 観音寺駅から港まで:徒歩30分またはバス約6分。芸術祭期間中は無料シャトルバスが運行されます。
バスは「フリー乗降制度」といって、路線上ならどこでも乗り降り可能。運転手に「観音寺港へ行きたい」と伝えるだけでOKです。
高松駅からはJR予讃線快速で約1時間強、岡山方面からは特急しおかぜが便利です。
車で来る場合の駐車場とシャトルバス
観音寺港には駐車場がないため、観音寺市内の無料駐車場を利用し、シャトルバスで港へ向かいます。
- 平日:ハイスタッフホール(まちなか交流駐車場)
- 土日祝:ハイスタッフホール、琴弾公園内有明グラウンド
- 10月18日・19日限定:観音寺こども園
※『せとうち不動産』は「ハイスタッフホール」すぐ横にあります。
この他、JR観音寺駅や観音寺こども園からも臨時シャトルが出る日があります。事前に時刻表を確認しましょう。
伊吹島のアート作品(2025年秋会期)
伊吹島会場では新規4作品+継続3作品、計7作品が展示予定です。作品は島の小学校跡地や古民家、港周辺などに設置され、徒歩15分圏内で巡ることが可能です。
作品番号が【E】で始まるものはイベント系プログラムで、2025年は【E17】【E18】が新作イベントとして登場します。小さな島だからこそ、作品やイベントがより身近に感じられるでしょう。
会期中の注目イベント
- 高松城鉄砲隊演武(10月4日予定・旧伊吹島小学校校庭)
古式砲術という伝統技術の迫力ある演武を間近で見られる貴重な機会です。 - お茶会(いりこ庵内・日程未定)
地元高校生と島民が協力し、来場者をお茶でもてなします。島ならではの温かさを体験できます。 - よるしるべ2025ガイドツアー(10月31日~11月3日)
陶芸作品の灯りや竹灯りを道しるべに、夜の観音寺の街歩きを楽しむツアー。午後6時45分集合・午後7時出発、料金1,000円、各日定員20人。 - うららの伊吹島弁当(旧伊吹小学校給食センター)
島のお母さんたち手作りの弁当。いりこ飯や天ぷらなど島の食材を使った温かい味が楽しめます。料金1,500円。 - Come and Go in 伊吹島(ひびのこづえ作品)
旧伊吹小学校校庭で展開される大規模作品。10月18日・19日にぜひチェックを。
島内の回り方と所要時間
伊吹島は徒歩移動が基本です。南の真浦港から北の北浦港まで縦断しても約20分程度。作品も中心部に集中しているので、半日あればゆったり楽しめます。
ただし坂道や石畳も多いため、歩きやすい靴を履き、荷物は軽めにするのがおすすめです。
宿泊情報:島内・島外の選択肢
島内には「春日旅館」「お泊処 そのえ」の3軒があります。(民宿いぶきは残念ながら閉業。)島内宿泊を希望する場合は早めに予約しましょう。
島外(観音寺市街)に戻れば、ホテルやゲストハウス、リゾート施設など選択肢が増え、食事や観光も楽しめます。
観音寺市の見どころも一緒に楽しもう
観音寺市は伊吹島への玄関口であり、瀬戸内国際芸術祭の立ち寄りスポットとしても魅力的です。
- 銭形砂絵「寛永通宝」:琴弾公園内にある巨大な砂絵。展望台からの眺めは圧巻。
- 天空の鳥居(高屋神社本宮):瀬戸内海を望む絶景スポットとしてSNSで話題。
- 地元グルメ:讃岐うどんはもちろん、海の食材や伊吹いりこを使った料理など、食の楽しみも多彩。
芸術祭に合わせて観音寺市内の観光やグルメを満喫すれば、旅の充実度がぐっと増します。
せとうち不動産からのひとこと
せとうち不動産は観音寺市に拠点を構え、地域の暮らしや文化に根ざした活動をしています。今回、伊吹島が瀬戸内国際芸術祭2025秋会期の舞台となることは、地域にとっても大きな追い風です。アートを通じて人と人が出会い、島の魅力が再発見されるこの機会を、ぜひ多くの方に体験してほしいと願っています。
まとめ:伊吹島で瀬戸内の未来を感じる秋
瀬戸内国際芸術祭2025秋会期の伊吹島会場は、瀬戸内の「海の復権」というテーマを身近に感じられる絶好の場所です。小さな島に凝縮されたアート作品やイベント、そして温かい人々との交流は、きっと訪れる人の心に残る体験になるでしょう。
観音寺港からわずか25分でアクセスできる「いりこの島」。この秋はぜひ、アートと文化と自然の共演を体感しに、伊吹島へ足を運んでみませんか。
※瀬戸内国際芸術祭公式サイト(https://setouchi-artfest.jp/)で最新情報や時刻表を確認してからお出かけください。
◻︎◻︎出典:(一社)観音寺市観光協会観光ガイド 伊吹島|瀬戸内海、ど真ん中。
https://kanonji-kanko.jp/ibukijima/
【本日の一曲】
Ozawa Kenji – Arpeggio (from “Ozawa Kenji at Hibiya Amphitheater”)