2025 10 25

「ポケモンセンター カガワ」10月24日オープン。世界一のキャラクターが香川に常設拠点

2025年10月24日、四国初の常設拠点となる 「ポケモンセンター カガワ」 が高松・丸亀町グリーンにオープンしました。ポケモンは世界のキャラクター・メディアミックス収益ランキングで1位に立つブランドでもあり、その存在感は単なる“キャラクターショップ”を超え、地域の観光や文化発信に強いインパクトをもたらします。この記事では、開店の意義、香川県とポケモンの関係性、地域経済への期待、来訪時の実用ポイントまでをまとめます。


ポケモンが世界でトップ──ブランド力の裏付け

まず押さえておきたいのは、ポケモンが世界のキャラクターメディアミックス収益ランキングで第1位に位置する事実です。TitleMax等の集計では、ポケットモンスターは総収益約921億ドル(約10.1兆円)とされ、ゲームやグッズ、カード、映像、ライセンスビジネスなど多面的に稼ぐ「メガブランド」です。ディズニーやハローキティと肩を並べる、あるいは凌ぐ存在となっていることは、ポケモンセンターが地域に与える期待の大きさを物語ります。

つまり「ポケモンセンター カガワ」は、ただの物販拠点ではなく、世界的な知名度と集客力を持つ“ブランドの旗艦店”が四国に根を張るという出来事なのです。


「ポケモンセンター カガワ」──場所と狙い

新拠点は高松市中心部の商業エリア、丸亀町グリーンにオープンしました。駅近の利便性、周辺施設との回遊性、商業集積との相乗効果が期待できる立地です。店内ではオフィシャルグッズの販売に加え、地域限定アイテムやコラボ商品が展開される見込みで、観光客のお土産需要や地元ファンの需要を取り込む狙いがあります。


香川県とポケモン──ヤドンという縁

香川県はこれまでポケモンと交流を深めてきました。代表的なのは人気キャラクター「ヤドン」とのつながりです。ヤドンは7年前に香川県の観光PRに起用され、「うどん県」キャンペーンなど地域と連携したプロモーションに取り入れられてきました。ヤドンを核にした取り組みは、ことでん(琴平電鉄)とのコラボ列車や地域イベント、限定グッズ販売など多岐に渡り、観光誘致の一助となってきました。

今回のポケモンセンターの開設は、こうした“既存の関係”の延長線上にあり、県内のプロモーションや観光戦略にとって追い風となるでしょう。


地域経済への波及効果

ポケモンセンター開店の経済効果は多面的です。

  • 観光誘致:遠方のファンを呼び込み、周遊観光や宿泊の需要を刺激します。特に家族連れや若年層が目立つ集客層は、飲食店や周辺商店への波及が期待できます。
  • 地域ブランドの強化:ポケモンと香川のコラボ商品やプロモーションが成功すれば、香川県の“認知”が高まり、ブランド価値向上につながります。
  • 商業集積の活性化:丸亀町グリーン周辺への来訪者増は、周辺店の売上増加や回遊時間の延長に寄与します。

ただし、課題もあります。混雑による住民生活への影響や、イベント運営でのトラブル、来訪マナーの問題など、行政・事業者・地域住民の協調が求められます。短期的な「にぎわい」で終わらせず、持続可能な受け入れ体制を整備することが重要です。


なぜポケモンなのか──キャラクターの力と地域づくり

ポケモンが世界一の収益を上げる理由は、単にゲームが売れるからだけではありません。1996年のゲーム発売以来、トレーディングカード、アニメ、映画、玩具、ライセンス商品、モバイルゲーム(ポケモンGO)など、多角的に展開して世界中の世代に届く「メディアミックス戦略」の成功があります。今回のポケモンセンター カガワは、その巨大なエコシステムの一端として、地域と組むことで新たな価値を生む可能性を秘めています。

香川県にとって今回の出店は、地方創生の一事例でもあります。世界的なブランドと地域文化(ヤドンや讃岐うどんといったローカル要素)をどう結び付け、観光と暮らしの質向上に繋げるか。短期的な注目を長期的な地域資産にしていく視点が問われます。


四国初のポケモンセンターは「入口」だ

「ポケモンセンター カガワ」開設は、ただのショップオープンではありません。世界一のキャラクターを受け入れることで、香川県の観光、商業、地域ブランディングに新たな扉が開かれました。ヤドンとの縁も含め、地域固有の魅力と世界的ブランドが掛け合わさることで、香川は新しい“観光の物語”を描くチャンスを得たと言えます。

公式の発表や現地での最新情報をチェックしつつ、混雑対策を考えて、ぜひ一度足を運んでみてください。ここでしか手に入らない楽しみが、きっと見つかるはずです。

【本日の一曲】
BECK – E-Pro