2026 02 06

タイパの時代だからこそ、物語は必要

タイパ志向とアナログ志向の関係

近年は「タイパ(タイムパフォーマンス)」という言葉が広まり、

  • 短時間で結論を知りたい
  • 無駄な工程は省きたい
  • 効率的に結果を得たい
    という価値観が強くなっています。

一方で、

  • フィルムカメラ
  • レコード
  • 手書きの手紙
  • 古民家やリノベ住宅
    などのアナログなものへの人気も高まっています。

一見すると矛盾した現象ですが、
ここには「物語性」が深く関係しています。


アナログには“過程”がある

アナログなものには共通点があります。

それは
「手間」や「時間」がかかることです。

例えば:

デジタル

  • スマホで写真 → 即確認
  • 音楽 → ワンタップ再生
  • メッセージ → 即送信

アナログ

  • フィルム → 現像まで結果が分からない
  • レコード → 針を落とす儀式がある
  • 手紙 → 書く・送る・届くまで時間がある

この「時間」や「手間」が
体験の中にストーリーを生みます。


人は「結果」だけでなく「過程」に価値を感じる

タイパ志向の世界では、

  • 最短で結論を知る
  • 最短で成果を得る
    ことが重視されます。

しかし、それだけだと

  • 記憶に残らない
  • 愛着が湧かない
  • 語れる体験がない
    という状態になります。

つまり、
効率は満たされても、感情は満たされないのです。


アナログは「語れる体験」を生む

アナログなものには、自然と物語が生まれます。

例えば住宅で言うと:

タイパ型の住まい

  • 完成された分譲住宅
  • すぐ住める
  • 手間なし

→ 便利だけど「物語」は少ない

アナログ的な住まい

  • 中古住宅を購入
  • 自分たちでリノベ
  • 庭を少しずつ整える


「最初は古かったけど、ここを直して…」
という家族の物語が生まれる


タイパの時代だからこそ、物語が価値になる

今は

  • 情報は無限
  • 商品は均質化
  • どれも似た性能

という時代です。

だからこそ人は、
「機能」ではなく「意味」を求めるようになります。

その意味の正体が
物語性
です。


まとめ

タイパ志向とアナログ志向は対立ではなく、

  • 日常:タイパで効率よく
  • 人生の記憶:アナログで物語をつくる

という役割分担が起きているとも言えます。

つまり、
人は効率を求めながらも、心では物語を求めている
ということです。

◻︎◻︎日経クロストレンド タイパ社会へのカウンター? 脱・予定調和で“ムダ”を求める生活者
  https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00401/00066/

【本日の一曲】
SAULT – Don’t Worry About What You Can’t Control

◻︎◻︎せとうち不動産 https://setouchi-fudosan.com/◻︎◻︎