不動産契約に縁起の良い日とは?大切な契約日に知っておきたいお日柄の話

不動産の売買契約や引き渡し、決済などは、大きなお金が動く人生の節目となるイベントです。そのため「せっかくなら縁起の良い日に契約したい」と、お日柄を気にされるお客様も少なくありません。お日柄はあくまでも気持ちの問題ではありますが、大切な決断をする日だからこそ、少しでも運気の良い日を選びたいという気持ちは自然なことです。
今回は、不動産契約に適した「縁起の良い日」「避けたほうがよい日」についてご紹介します。日程調整の参考にしてみてください。
縁起の良い日を選ぶには?基準となる5つの暦注
不動産契約の日取りを決める際に用いられる代表的なお日柄には、以下のようなものがあります。
① 六曜(ろくよう)
カレンダーでもおなじみの「大安」「友引」「仏滅」などがこれにあたります。特に「大安」は“何事も吉”とされ、契約に最適とされます。次いで友引、午前中に吉とされる先勝も好まれます。
② 天赦日(てんしゃび)
年に数回しかない“最上の吉日”で、「天が万物の罪を赦す日」とされています。2025年は6日間のみ。この日に合わせられると、特別感も高まります。
③ 一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)
「一粒の種が万倍に実る」とされる吉日で、契約・スタートに向いています。ただし、借金を伴う場合(住宅ローンなど)には不向きとされることもあります。
④ 巳の日(みのひ)・己巳の日(つちのとみのひ)
金運アップに縁起の良い日とされ、とくに己巳の日はその中でも特別な吉日。不動産契約でも好まれることがありますが、他の凶日と重なる場合は注意が必要です。
⑤ 寅の日(とらのひ)
「出て行ったお金が戻ってくる」とされる日で、購入者には向いています。一方で、売却には向かないとされることもあります。
特に縁起の良い組み合わせ日
以下は、“吉日が重なる特別な日”です。不動産契約を検討している方にとっては、特に注目したい日となるでしょう。
- 大安 × 天赦日 × 一粒万倍日:まさに“最強の吉日”。2025年ではごく限られた日です。
- 大安 × 一粒万倍日:吉日同士の組み合わせで、契約や引き渡しに人気の日取りです。
- 天赦日 × 一粒万倍日:特別感があり、「何かを始めたい」ときにはぴったりです。
一方で、気をつけたいのが「不成就日(ふじょうじゅび)」と呼ばれる日です。これは「何をしてもうまくいかない」とされる凶日で、特に一粒万倍日と重なるとその効果が打ち消されるとも言われています。
お日柄を気にしすぎると決まらない?バランスが大切
お日柄は大切ですが、そればかりにこだわりすぎると、日程がなかなか決まらず、契約や引き渡しに支障が出る可能性もあります。不動産の取引は、買主様・売主様・不動産会社・金融機関・司法書士など、複数の関係者の予定調整が必要になります。
全員にとって完璧な日取りを選ぶのは難しい場合もあるため、**「できるだけ吉日」「特に悪い日は避ける」**というスタンスで進めるのも現実的な方法です。
まとめ
不動産契約の日取りを決めるにあたって、「縁起の良い日」を選ぶことは、お客様の安心感や満足度にもつながります。六曜や天赦日、一粒万倍日など、複数の考え方があるため、お客様がどれを重視されるのかを確認しながら日程を調整していくのがベストです。
2025年のお日柄を把握しておくことで、よりスムーズに、そして気持ちよく契約日を迎えることができるはずです。大切な一日が、お客様にとって良いスタートとなりますように。
【本日の一曲】
KayGees / Heavenly Dream (Celebration)