2025 06 18

【植物のある暮らし・マンゴー編vol.2 ついに新芽が出てきました!】

このところ「梅」「枇杷」と続けて庭の実りのお話ばかりになってしまいましたが、今日は久しぶりに温室の中、マンゴーの成長記録です。昨年の春に苗を迎えてから、季節ごとに少しずつ姿を変えてきたマンゴーですが、ここにきて嬉しい変化がありました。そう、ついに新しい芽が出てきたのです。

最近は最高気温が30℃を超える日が増え、温室の中はさらに暑さが増しています。温室内の温度計を買おう買おうと思いながら、つい後回しにしてしまっていて、実際のところ何℃くらいになっているのか分かりません(笑)。ただ、温室に入ったときのむっとする熱気と、手のひらに感じる湿度から「きっといい感じに南国っぽくなってるんじゃないかな」なんて勝手に思っています。

そんな中で見つけた新芽。最初は「ん?葉の付け根に何か赤っぽいものが……?」という程度でした。近づいてよく見ると、それは小さな芽の先端で、赤茶色のような柔らかい色合いをしていて、これまでの濃い緑の葉とはまるで違う表情を見せてくれています。その姿が何とも可愛らしく、温室の中で思わずしゃがみこんで見入ってしまいました。

芽が出るまでの数か月、実はちょっと不安もあったのです。水やりの頻度はこれでいいのか、温度は大丈夫か、葉の色が少し淡くなってきたときは「もしかして弱ってる?」と心配になったこともあります。でも、こうして新芽が顔を出してくれたことで、「ああ、マンゴーはちゃんとこの環境に順応してくれていたんだな」と、ホッとした気持ちになりました。

新芽は成長が早く、数日でぐんと背が伸びていくのが分かります。毎朝、温室に入ってまずこの新芽の様子を確かめるのが日課になっています。前日よりほんの少し背が伸び、色もほんのり緑みを帯びてくる……そのわずかな変化に気づくたび、小さな喜びを感じます。

温室の中は、朝夕で雰囲気が全く違います。朝はやわらかな日差しがガラス越しに入り込み、マンゴーの葉に光が透ける様子がとてもきれいです。夕方は逆に、一日の熱気がこもっていて、葉の表面にじわっと水分が浮いているような感じ。南国の植物にはこの熱気がきっと心地よいのだろうと思いながら、「今日も一日ありがとう」と声をかけています。声かけの効果がどこまであるのかは分かりませんが、自分の心が落ち着くので、これからも続けようと思っています。

そして、温室のマンゴーを眺めていると「自然のリズムに寄り添う暮らしっていいな」と改めて感じます。マンゴーは決して急ぎません。こちらがどれだけ「早く育って!」と思っても、自分のペースでしっかりと新芽を広げ、次の段階に進んでいきます。その姿は、忙しい日々の中でつい慌ただしくなりがちな自分への静かなメッセージのようです。

これから新芽がどう育っていくのか、まだまだ楽しみは続きます。次は新しい葉がしっかりと広がり、枝が伸びていく様子をお伝えできるといいなと思っています。温室の中の季節は、これからますます南国らしくなっていくことでしょう。その様子をまた記録し、共有させてください。

今回も、温室からの小さな報告でした。それではまた。

【本日の一曲】
Galdive / Teach Me How To Love