【閲覧注意!?】ヤスデ大量発生のSOS!なぜ“うちだけ”がターゲットに?

今朝、いつもお世話になっているOBのお客様から、一本の連絡をいただきました。
内容はなんと……**「ヤスデが大量発生していて困っている!」**という、まさに緊急のSOS。
現地に急行して確認すると、お家の外まわりや基礎のまわり、さらには玄関付近にまでびっしりと小さなヤスデが……!
お食事中の方や虫が苦手な方、想像するだけでゾッとするかもしれません。まさに「閲覧注意」な光景でした。
なぜ“うちだけ”? 隣は無事なのに…
現場に到着してまず驚いたのは、お隣のお家にはまったく被害が出ていなかったという点です。
ヤスデが出たお客様のお家を中心に、その両隣を見回っても、ほとんど虫の姿が見当たりません。にもかかわらず、なぜかこの一軒だけが、まるでヤスデの“集合場所”のようになっているのです。
「どうしてうちだけが……?」
お客様からすれば、当然の疑問です。
すぐに害虫駆除の専門業者さんに連絡を取り、急遽、現地へ同行してもらうことに。すると、専門家の方も同じく首をかしげながら、こう話してくれました。
「動物でもそうですが、虫も“なぜここに集まるか”を完全に解明するのは難しいんです。外的な環境や条件、日当たり、湿気、風通し、さらには目に見えない微細な変化が関係していることもあります」
とのこと。
つまり、目に見える“原因”があるとは限らないというのが実際のところ。周囲と同じような環境に見えても、虫たちから見れば“ちょっと居心地のいいスポット”だったのかもしれません。
背景には環境の変化も
ひとつの可能性として、害虫業者さんと私たちのあいだで話題になったのが「周辺環境の変化」でした。
このエリアでは、数年前までは田んぼや畑が多く、季節ごとにさまざまな虫や生き物が見られました。しかし近年、開発が進み、農地が少しずつ減少。代わりに新しい住宅や公共施設が次々と建ち始めています。
その結果、ヤスデをはじめとする小さな生き物たちの“住処”や“隠れ家”が減っている可能性があるのです。
彼らにとっても生きていくための「引っ越し先」が必要であり、今回のお家がたまたま「ちょうどいい場所」だったのかもしれません。
自然と共に生きている私たちにとって、こうした“生態系の変化”もまた、住まい選びや暮らし方に影響してくる時代なのだと実感します。
ヤスデ駆除には「天気」がカギ
今回、ヤスデ対策として専用の薬剤を検討しました。が、ここでもひとつの壁が立ちはだかります。それは――**「梅雨」**です。
ヤスデに効く薬は、数日間の晴天が続かないと散布の効果が出にくいという特徴があるそうです。
逆に、せっかくまいた薬がすぐに雨で流れてしまうと、効果が薄れてしまうばかりか、地面にも無駄に残ってしまうことも。
そのため、今回は梅雨明けを待ち、天気の良い日を狙って本格的な薬剤処理を行うことにしました。
幸い、昨年同じ薬を使ったお客様のお家では、今年の春先〜初夏にかけてヤスデの発生がなかったとの報告もあり、一定の持続性があることも確認できています。
焦らず、適切なタイミングでの対応が求められます。
私たちにできること
こういった自然由来のトラブルは、「予防」や「完全回避」が難しい場合がほとんどです。それでも、少しでもお客様の安心につながるよう、迅速な対応や、専門家との連携を大切にしています。
また、今後はこのような虫トラブルが増えていく可能性もあるため、建築時の防虫対策や、周辺環境への注意喚起も必要になるかもしれません。
・外構の形状や素材
・湿気がこもりにくい設計
・防虫シートや薬剤の活用
こうした工夫の積み重ねで、「虫が寄りにくい環境づくり」が少しずつ可能になっていくはずです。
最後に:自然とともに暮らすということ
今回のような“ヤスデ騒動”は、ちょっとしたパニックにもなり得る一方で、「私たちの暮らしが自然の延長線上にある」ことを改めて思い出させてくれる出来事でもありました。
住宅地が広がっていくなかで、虫たちもまた「居場所」を探している――そう考えると、すこしだけ彼らに優しい気持ちにもなれる……かもしれません(とはいえ、玄関でうねうね動いていたらやっぱり驚きますよね…!)。
これからの季節、雨と湿気が続くなかで、似たような虫被害が出てくることも予想されます。何か気になることがあれば、どうぞ早めにご相談ください。私たちができる限り、迅速にサポートさせていただきます。
【本日の一曲】
The Buggles / Video Killed The Radio Star