梅雨、もう明けたって。。。 〜2024年、記録的に早い夏のはじまり〜

6月27日、高松地方気象台から「四国が梅雨明けしたとみられる」との発表がありました。
「え、もう!?」と思わず声に出してしまった方も多いのではないでしょうか。まだ6月。しかも月末。例年なら梅雨本番の時期です。
それもそのはず、今年の梅雨明けは過去最も早い記録になる可能性があります。
昭和26年から統計を取り始めて以来、初めての6月の梅雨明け。しかも梅雨期間はたったの19日間と、こちらも過去最短。
「今年はなんだか雨が少ないなあ」と思っていたら、あっという間に梅雨が通り過ぎ、夏がやってきました。
■6月に梅雨明けって、さすがに早すぎでは?
香川県に住んで長い私でも、こんなに早い梅雨明けは記憶にありません。
普段なら、7月半ばあたりでようやく「晴れが続いてきたなあ」と感じるもの。
それが6月中に梅雨が終わるなんて、少し拍子抜けしてしまいます。
高松市では梅雨明けが発表された27日、最高気温が33.4度を記録。
三豊市の財田でも31.9度と、各地で30度を超える真夏日となりました。
翌28日はさらに気温が上がり、**猛暑日(35度以上)**が予想されています。
とはいえ、現時点では風に多少の涼しさも残っており、真夏のような“熱風”という感じではありません。
それでも確実に夏が迫ってきている気配がして、季節の移ろいを一足早く感じています。
■暑さ対策、例年よりも早めのスタートを
これから1か月程度、暑さが続くと予想されています。
そうなると、やはり早めの暑さ対策が必要ですね。
私の家でも、すでにエアコンを試運転し、ひんやりシーツや遮熱カーテンを準備しました。
朝夕はまだ比較的過ごしやすい時間もありますが、昼間はしっかりと室内の温度管理をしています。
なるべく冷房を我慢しすぎず、上手に扇風機やサーキュレーターを使うことが、この長い夏を乗り切るコツかもしれません。
また、外出時には帽子や日傘、水筒が欠かせません。
少しの油断が体調に影響する暑さですので、水分補給と無理をしないスケジュールづくりを心がけましょう。
■暦と梅雨のお話
ところで、「梅雨」という言葉には、古くからの季節感や暮らしの知恵が込められています。
梅雨(つゆ)は「梅の実が熟す頃の雨」と書きますが、これはちょうど旧暦の5月にあたる季節。
梅の実がふっくらと黄色く色づくこの時期、日本列島に長雨が続くことから、「梅の雨=梅雨」と呼ばれるようになりました。
また、暦の上では6月上旬ごろに「芒種(ぼうしゅ)」、中旬に「入梅(にゅうばい)」という言葉が登場します。
「芒種」は稲など“芒(のぎ)”のある穀物の種をまく季節、「入梅」はまさに“梅雨に入る”という意味を持ちます。
農業が中心だった日本の暮らしでは、この梅雨の時期の雨が恵みでもあり、同時に大きな自然の試練でもありました。
しとしとと続く雨の音に耳をすませ、畑の野菜や田んぼの苗の成長を見守る——そんな静かな時間が、かつては日常だったのかもしれません。
しかし今年は、そういった“梅雨らしい梅雨”をほとんど感じることなく、夏が始まりました。
雨が少なかった分、水不足への懸念や農作物への影響も心配されます。
「雨もまた自然の恵み」であることを、あらためて思い出させてくれる年となりそうです。
■おわりに:今年の夏は、長くなりそうです
あっという間の梅雨明けに、正直なところ、まだ心の準備ができていないという方も多いのではないでしょうか。
それでも、2024年の夏はもう始まってしまいました。
夏が長くなるということは、楽しめる季節が増えるとも言えます。
海に行く日、花火大会、夕暮れの涼風、冷たいスイカやそうめん——
ちょっとした工夫と体調管理で、この夏を気持ちよく乗り越えていきたいものです。
どうぞ皆さま、くれぐれもご自愛ください。
熱中症対策、そして水分補給を忘れずに。香川の長い夏、ゆっくり楽しみましょう。
(私は本日近くを通っていたので、仁尾町のかき氷”ひむろ”さんに寄ってました。早めの夏対策ですw)
※梅雨明け直後は、気温の変動も激しく体調を崩しやすい時期です。屋内外を問わず、無理のない生活リズムでお過ごしください。
【本日の一曲】
Van Halen / Jump