「GX志向型住宅」の補助金申請終了。 申請数は見事な指数関数グラフに…!

このところ、業界のニュースを見ていると、まさに“嵐のような勢い”を感じるトピックがありました。それが、本日の「GX志向型住宅」補助金の申請終了のニュースです。
このGX志向型住宅は、国の「子育てグリーン住宅支援事業」の一環として、2025年度に新たに設けられた補助枠のひとつ。省エネ性能や脱炭素への取り組みが求められる、いわば“未来のスタンダード”を先取りした住宅の促進策でした。
…が、その補助金枠、ついに7月22日19時10分58秒で予算上限に到達。申請受付が終了しました。
このスピード感、正直言って想像以上でした。
申請額の推移は「指数関数」のように急上昇
今回のGX志向型住宅の申請推移を示すグラフを見た人は、おそらくみんな驚いたと思います。見事なまでの**“指数関数”型のカーブ**で、最後の数日に駆け込み申請が集中しました。
補助金事業が終了する時の典型的なパターンではありますが、ここまで急激に跳ね上がったグラフを見ると、現場でこの制度を活用しようと動いていた住宅会社さんや、補助金を受けたいと考えていたお施主様たちの“本気度”が伝わってきます。
業界内でも「GX志向型住宅、いつまで持つか…」と、まるで砂時計を見つめるようにして見守られていた制度でしたが、ついにその時が来てしまった、という印象です。
申請完了=安心ではない点に注意
補助金申請は「申請さえすれば終わり」というわけではありません。事務局からの審査があり、不備がある場合は訂正を期限内に完了しなければ却下されてしまうという厳しいルールがあります。
つまり、7月22日までに申請を行った方も、「申請できたから安心」と油断せず、書類の確認と対応にしっかり取り組む必要があります。関係者の皆さんは、ここからが本番とも言えますね。
また、申請予約も「期限内の本申請」が条件。仮に予約をしていても、その後の提出が間に合わなければ無効です。この点も、駆け込みで予約を入れた方にとっては大事な注意点です。
これからの選択肢は「長期優良住宅」「ZEH水準住宅」「リフォーム」
GX志向型住宅の申請が終了したことで、「もう補助金は使えないの?」とがっかりされている方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、まだまだチャンスはあります。
現時点(7月23日時点)で、長期優良住宅とZEH水準住宅の補助枠は、申請額が全体予算の12%。そして、**リフォーム枠にいたってはわずか8%**しか使われていません。
つまり、こちらはまだまだ余裕があります。
たとえば、「今すぐ新築を建てるわけではないけれど、補助金のあるうちに動いておきたい」という方は、これらの制度を前提にした家づくりの計画を立てるのも良いかもしれません。
また、中古住宅を買ってリノベーションをお考えの方にとっても、リフォーム補助金が活用できる場合がありますので、ぜひ一度ご相談いただけたらと思います。
GX志向型住宅が選ばれた理由
なぜこれほどまでにGX志向型住宅が人気だったのか? それはやはり、補助金額の高さと内容のわかりやすさにあったのではないかと思います。
脱炭素社会に向けたGX(グリーントランスフォーメーション)という言葉が少しずつ浸透し、「環境にやさしく、光熱費も抑えられる家が良いよね」という価値観が広まりつつある中、国がその動きを後押ししてくれたことは、大きな安心材料でした。
一方で、申請や設計の難易度が比較的高めだったため、「申請可能な住宅会社」に依頼することが前提となるなど、情報格差も多少あったように感じます。
それでも、これだけ多くの人が関心を寄せ、最終的に一気に申請が集中したことは、「これからの家づくりの方向性」を明確に示しているようにも思えます。
終わった制度ではあるけれど、これからの基準になる
GX志向型住宅という名称こそ、補助金制度の終了とともに目にする機会は減っていくかもしれません。
ですが、その住宅性能の水準や考え方は、これからの「家の標準」になっていくはずです。
省エネ性が高く、断熱性に優れ、カーボンニュートラルを目指した住まいづくり。それは、もはや「特別な家」ではなく、「当たり前の家」となりつつあります。
補助金がなくても、そうした家に価値を感じて選ぶ人はきっとこれからも増えていくでしょうし、私たちもそのお手伝いをしていきたいと感じています。
補助金制度は次々と新しい形で更新されていきますので、家づくりやリフォームを検討中の方は、ぜひ最新の情報を押さえながら、無理のないスケジュールで進めていくことをおすすめします。
また、こういった制度の動きに関しても、せとうち不動産では随時情報を共有していきますので、お気軽にご相談くださいね。
【本日の一曲】
Underworld / Jumbo