2025 07 30

本日発生した15年ぶりの”遠地津波”

本日、ロシア・カムチャツカ半島付近で発生したマグニチュード8.7の大地震の影響で、太平洋側の広い範囲に津波警報・注意報が発表されました。
警報が出された地域は北海道から和歌山県にかけて、注意報に至っては沖縄を含む22都道府県にまで及びました。ニュースではビルの屋上に避難する人の様子や、避難中の事故・けがの報告もあり、あらためて「自然災害は突然やってくる」ことを感じさせられました。

香川県では今回の津波の影響は特に報告されていません。これは「たまたま」ではなく、地形的に津波などの災害に強い構造になっているためです。
今日はそんな、**“災害が少ない香川県”**というテーマで、改めてこの地域の強みや安心感についてまとめてみたいと思います。


香川県が津波に強い理由

まず、香川県は瀬戸内海に面しており、「内海」に位置します。太平洋側とは異なり、波が直接押し寄せにくく、しかも周囲を山々に囲まれた入り組んだ地形になっています。これが、津波のエネルギーを吸収・分散する“天然の防波堤”のような役割を果たしてくれているのです。

「南海トラフ地震が起きたら?」と心配される方も多いと思います。確かに香川県も被害ゼロではありません。ただし、専門家の想定によると、南海トラフで大きな地震が発生しても、香川県内で想定されている津波の高さは太平洋側に比べてはるかに低く、到達時間にも余裕があるとされています。

特に観音寺市を含む内海地域では、津波の直接的な衝撃が緩和されやすく、被害が出にくいとされています。実際に香川県全体で過去100年間に大きな津波による被害の記録はほとんどなく、地元でも「海のすぐ近くなのに、津波の心配はあまりしない」という声が多く聞かれます。


台風・大雨・地震…その他の災害も少なめ

香川県は、津波以外の災害にも比較的強い地域として知られています。

たとえば台風。毎年夏になると全国各地で台風による被害が報告されますが、香川県に上陸するケースは非常に稀です。これは、四国山地や中国山地が天然の壁となって台風の進路を変えてくれるため。たとえ接近しても、強風域や暴風域の中心から少し外れることが多いため、被害は比較的小規模で済みます。

また、地震の発生件数も全国的に見て少なめ。南海トラフ地震のように広範囲を揺らす可能性のある地震は今後の課題ではありますが、日常的な小さな地震や突発的な直下型地震は、関東・東北・中部地方などに比べてかなり少ないと言われています。

加えて、豪雨や土砂災害のリスクも高くありません。もちろんゼロではありませんが、急峻な山間部が多い他県に比べ、急激な地形変化の少ない香川県は、大規模な土砂崩れや川の氾濫が起こる危険度が比較的低いとされています。


安心・安全が「暮らしやすさ」に直結する

「災害が少ない」ということは、暮らしやすさに直結します。
たとえば、家を建てる時の保険料が安くなる、災害対策のための構造強化にそこまでコストをかけなくてもいい避難計画や備蓄の準備に追われずに済む。日々の安心感が違います。

また、小さな子どもや高齢者がいる家庭にとって、「何かあったらどうしよう」という心配が少ないというのは、ものすごく大きなポイント。夜中の大雨や、地震速報で飛び起きることが少ない香川県の暮らしは、精神的にも安定した日常を提供してくれます。


移住・定住を考えるなら「安心感」で選びたい

昨今では、自然環境や仕事のあり方の変化とともに、地方移住を考える人が増えています。香川県は、温暖な気候、美味しい食、程よい都市機能、自然との距離感、そして「災害の少なさ」という他にはないメリットを持ち合わせた、まさにバランスの良い移住先だと思います。

もちろん「どこに住んでも絶対に安全」という場所はありません。けれども、過去の災害実績や地形的な要因を冷静に見たとき、香川県が全国的に見てもかなり災害リスクの低い地域であることは間違いありません。


最後に

災害の少ない地域に暮らすということは、「いざという時の安心」だけでなく、「毎日の暮らしの落ち着き」にもつながります。
香川県は、そうした“安心感”を持った土地の一つとして、もっと評価されていい場所だと思います。

引っ越しや家づくり、移住を検討している方は、ぜひ一度「災害の少なさ」という視点で香川県を見直してみてはいかがでしょうか?
瀬戸内のやさしい海と、穏やかな時間が、きっとあなたを迎えてくれます。

【本日の一曲】
Curtis Mayfield / Tripping Out