【植物のある暮らし キウイ編vol.2 収穫を待ちながら、緑とともに過ごす夏】

前回の投稿からおよそ1か月半。庭のキウイはさらに大きく育ち、枝々にはたくさんの実がついています。すでに葉は庭の一角を覆うほどに茂り、緑のカーテンとなって夏の陽射しを和らげてくれています。次回はいよいよ収穫の季節。今から待ち遠しくて仕方がありません。
前回からの変化
7月半ばに書いた「キウイ編vol.1」では、青々とした葉がつくる天然のカーテンと、小さく膨らみ始めた実の様子を紹介しました。あれから季節は進み、真夏の強い日差しと雨の恵みを受けて、キウイはぐんぐん成長。つるはさらに長く伸び、フェンスに絡みつきながら、空へ空へと勢いよく広がっています。
特にこの1か月半で実の数も形もはっきりしてきて、「今年も豊作になりそうだな」と手ごたえを感じています。小さなうぶ毛に覆われた実を指でそっとなぞると、まだ固いながらも確かな重みがあり、命の力強さを肌で感じます。
季節を知らせる緑のカーテン
庭に立ち、見上げた先に広がるのは、無数のキウイの葉が重なり合った緑の屋根。真夏の陽射しを和らげてくれる自然のカーテンは、冷房の効いた部屋とは違った心地よさがあります。
風が吹けば葉が擦れ合ってさらさらと音を立て、光の加減で木漏れ日が模様のように地面に映し出されます。その下に置いたベンチに腰を下ろすと、まるで自然のパラソルの下にいるよう。庭にいながらにして、避暑地のような時間が流れます。
この「木陰の涼しさ」を感じられるのも、キウイを育てているからこその贅沢。家の外観に季節感を添えてくれるだけでなく、暮らしの快適さにも一役買ってくれているのだと思います。
実りがもたらす人とのつながり
キウイの木を育てる楽しみは、収穫して食べるだけではありません。昨年は予想以上の大豊作で、家族だけでは食べきれず、ご近所や友人におすそ分けをしました。「こんなにたくさん!」「甘くておいしいね」と喜んでいただけると、育ててきた時間が一層報われる気持ちになります。
今年もすでに「またできたらぜひ分けてね」と声をかけてもらっています。植物を通じて自然に人との交流が生まれることは、家庭菜園や果樹を育てる醍醐味の一つ。実りを介して広がる小さなつながりは、暮らしを温かく豊かにしてくれます。
日々の観察がくれる喜び
植物を育てていると、毎日の小さな変化に気づくことができます。朝、コーヒー片手に庭に出て、昨日より少し大きくなった実を眺めたり、新しいつるを発見したり。時には虫の姿や小鳥が訪れる様子も見られ、自然の営みを身近に感じることができます。
「育てることは待つこと」だと、キウイを見ていると強く思います。花が咲き、実がつき、熟すまでにはどうしても時間がかかります。でも、その時間があるからこそ、収穫の瞬間が特別な喜びになるのです。
収穫への期待
キウイの収穫は例年、秋が深まる頃。あと1か月もすれば、たわわに実った果実を手にすることができそうです。昨年同様に豊作となれば、またたくさんの人にお裾分けし、食卓に季節の恵みを分かち合えるでしょう。
もちろん、自分たちの楽しみも忘れません。熟したキウイをそのままかじるもよし、ジャムにするもよし、スムージーにして朝のエネルギーにするのもよし。今年はどんなアレンジをしようかと、今から想像を膨らませています。
キウイのある暮らしが教えてくれること
庭のキウイを育てていて感じるのは、「自然とともにある暮らしの豊かさ」です。人工的な便利さではなく、時間とともにゆっくり変化していく植物の姿。そこから得られる癒しや喜びは、日常の忙しさを和らげてくれます。
実がなるまでの過程を見守り、季節を肌で感じ、収穫を待つ。そんな体験は、ただ果物を買って食べるだけでは味わえない特別なものです。
おわりに
「植物のある暮らし キウイ編vol.2」では、前回から1か月半後の庭の様子をお届けしました。葉が生い茂り、実がたくさんついて、いよいよ収穫のカウントダウンが始まります。
自然のリズムと一緒に暮らすこと。育てる喜びを人と分かち合うこと。そして、待つ時間さえ楽しみに変わること。キウイの木は、そんな日々の大切さを教えてくれているように思います。
次回は収穫の報告をお届けできるはずです。その時には、庭の喜びが食卓にどう広がっていくのかを、また皆さんにお伝えできればと思います。
庭からの小さな季節の便り、最後まで読んでいただきありがとうございました。
【本日の一曲】
Awesome City Club / 燃える星