ショールームで広がる「好き」の解像度
― インテリア打合せで見えてくる、本当に心地いい住まい ―
先日、現在お手伝いしている不動産売買と、それに続くリフォーム工事に伴う内装打合せを、メーカーのショールームで行ってきました。
今回のお客様は、物件購入後にクロス(壁紙)や床材、カーテンなどを一新されるご計画です。事前にヒアリングを行い、好みのテイストやお手持ちの家具、これから購入予定のインテリアなどを伺ったうえで、いくつかのクロスやクッションフロアのサンプル(A4サイズ)を取り寄せてご提案していました。
ただ、その打合せの中で出てきたのが、
「イメージが分かりにくい。もう少し大きなモノを見ながら決めたい」
というご要望でした。
確かに、インテリアは図面や小さなサンプルだけではなかなかイメージしづらいもの。そこで今回は、より具体的なイメージを持っていただくために、ショールームでの打合せを行うことになりました。

小さなサンプルと実物の「大きな違い」
ショールームに行くと、改めて実感することがあります。
それは、
「同じ素材でも、サイズが変わると印象はまったく別物になる」
ということです。
例えばクロス。
A4サイズのサンプルで見ると「ちょっといい感じだな」と思っていたものが、壁一面に貼られた状態で見ると、
- 思ったよりも柄が強い
- 色が濃く感じる
- 空間に対して重たく見える
といった印象に変わることがあります。
逆に、
「少し地味かな」と感じていたものが、実際の空間に使われているのを見ると、
- 落ち着いていて飽きがこない
- 他の素材とよく馴染む
- 上品で長く使えそう
と感じることもあります。
この違いは、実際に現地で見てみないと分からない部分です。
だからこそ、インテリアの打合せにおいてショールームは非常に重要な役割を持っています。

専属コーディネーターとの打合せの価値
今回お伺いしたショールームには、専属のインテリアコーディネーターの方がいらっしゃり、一緒に打合せを進めていただきました。
私自身もインテリアコーディネーターとして日々ご提案を行っていますが、メーカーのコーディネーターの方は、
- 商品ごとの特徴
- 最新のトレンド
- 人気の組み合わせ
- 実際の施工事例
といった情報を非常に豊富に持っています。
例えば、
「このクロスは最近人気で、こういうテイストの家具と合わせる方が多いです」
「このカーテンは光の透け方が特徴で、日中と夜で印象が変わります」
といった、カタログだけでは分からないリアルな情報を教えていただけます。
こうした専門的な視点が入ることで、お客様の選択肢は一気に広がります。

インテリアは“正解がない”から面白い
インテリアの打合せをしていて、いつも感じることがあります。
それは、
「インテリアには絶対的な正解がない」
ということです。
もちろん、
- 暖色と寒色は混ぜすぎない方が良い
- 空間に奥行きを出すには濃い色を奥に配置する
- 天井は明るい色の方が広く感じる
といった基本的なセオリーは存在します。
ですが、それらはあくまで“考え方のひとつ”に過ぎません。
最終的に大切なのは、
「その空間で過ごす人が心地よいと感じるかどうか」
です。
例えば、
- 少し個性的な柄が好きな方
- 落ち着いたホテルライクな空間が好きな方
- ナチュラルで温かみのある雰囲気を好まれる方
それぞれに「正解」があります。
インテリアは、機能や性能で選ぶ家電とは違い、感覚的な要素が非常に大きい分野です。
だからこそ難しくもあり、同時にとても面白い部分でもあります。

打合せの中で見えてくる「本当の好み」
今回の打合せでも印象的だったのが、
お客様ご自身が「新しい好み」に気づかれた瞬間でした。
最初のヒアリングでは、
「シンプルで無難な感じがいいです」
とおっしゃっていたのですが、実際にショールームでさまざまなサンプルを見ていく中で、
「この柄、意外と好きかも」
「少し色を入れてもいいかもしれないですね」
と、少しずつ選択が変わっていきました。
これはとてもよくあることです。
人は、自分が知っている範囲の中でしか「好き」をイメージできません。
だからこそ、
- 新しい素材を見る
- 実際の空間を体感する
- プロの意見を聞く
こうしたプロセスを経ることで、
「自分でも気づいていなかった好み」
に出会うことができます。
この瞬間に立ち会えるのは、私たちにとってもとても嬉しい時間です。
ソフト(内装)が暮らしの質を決める
住宅づくりというと、
- 間取り
- 構造
- 耐震性
- 断熱性能
といった“ハード面”に目が向きがちです。
もちろんこれらは非常に重要です。
ですが、実際に日々の生活の中で目にするのは、
- 壁の色
- 床の質感
- カーテンの雰囲気
- 光の入り方
といった“ソフト面”です。
つまり、
内装こそが、日常の満足度に直結する部分でもあります。
どんなに性能が良い家でも、空間が自分の好みに合っていなければ、どこか落ち着かないものになってしまいます。
逆に、自分の好きなテイストで整えられた空間は、それだけで日々の暮らしを豊かにしてくれます。

服を選ぶように、住まいをコーディネートする
インテリアの打合せは、よく「洋服選び」に例えられます。
- 色を合わせる
- 素材感を揃える
- 季節感を取り入れる
- 自分らしさを表現する
これらはすべて、インテリアにも共通しています。
お気に入りの服を着た日は、少し気分が上がるように、
お気に入りの空間で過ごす時間は、日常を少し豊かにしてくれます。
家は一日の中で最も長く過ごす場所だからこそ、
「なんとなく無難に」ではなく、
「ちゃんと好きで選ぶ」こと
が大切だと感じています。

最後に
今回のショールームでの打合せを通して、改めて感じたのは、
インテリアは“体験しながら決めるもの”
だということです。
図面やカタログだけでは分からない部分を、実際に見て、触れて、感じる。
その積み重ねが、納得のいく空間づくりにつながっていきます。
せとうち不動産では、不動産のご提案だけでなく、その後のリフォームやインテリアについてもトータルでサポートしています。
「どんな空間にしたいか分からない」
「自分の好みを整理したい」
そんな段階からでも大丈夫です。
一緒に考えながら、“自分らしい住まい”を形にしていきましょう。
【本日の一曲】
Cornelius – Change and Vanish (feat. mei ehara) (John Carroll Kirby Remix)
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