丸亀城の木が「薪」に。
石垣を守る伐採木が、暮らしのエネルギーへ変わる面白さ
先週の「丸亀お城まつり」も大盛況だった、香川県民にとって身近な存在である丸亀城。
現存12天守のひとつとして知られ、日本一高い石垣を持つ名城でもあります。
そんな丸亀城で今進められているのが、「石垣保全」のための大規模な整備工事。
そして今回、その工事の中で伐採された木々が、“薪”として無料配布されることになりました。
キャンプ好きや薪ストーブユーザーにはかなり嬉しいニュースですが、個人的にはこの話、「エネルギー」と「循環」を考える面白い出来事だなと思っています。
丸亀城の石垣を守るための伐採
丸亀城では、2018年の豪雨や台風の影響で石垣が大規模に崩落しました。
ニュースで見た方も多いと思いますが、あの美しい石垣が大きく崩れた姿はかなり衝撃的でした。
現在は2031年までという長い工期をかけ、総事業費86億円規模で復旧工事が進められています。
その中で問題となるのが、石垣周辺に生える樹木。
木は自然のものですが、根が石垣の隙間に入り込むことで、石を押し広げたり、水の流れを変えたりして、石垣の変形や破損を引き起こす原因になります。
つまり、「お城を守るために木を伐採する必要がある」ということ。
少し切ないですが、文化財を未来へ残すためには必要な作業なんですね。
その木を「捨てない」という選択
今回面白いなと思ったのは、その伐採木をただ処分するのではなく、「薪」として市民に無料配布すること。
これはすごく良い循環だと思います。
木は元々、太陽エネルギーを蓄えた存在。
植物は光合成によって太陽のエネルギーを吸収し、長い年月をかけて成長しています。
薪を燃やすということは、言い換えれば、
「木に蓄えられた太陽エネルギーを取り出す」
ということでもあります。
最近は電気やガスが当たり前すぎて、エネルギーの“実体”を感じることが減りました。
でも焚き火って、すごく原始的で分かりやすいエネルギー体験なんですよね。
火がつく。
熱が出る。
料理ができる。
暖が取れる。
人類が何千年も付き合ってきたエネルギーそのものです。
しかも今回は、“丸亀城の木”。
ただの薪じゃない。
歴史あるお城を守るために伐採された木が、キャンプの焚き火や薪ストーブとして再び役目を持つ。
ちょっとロマンがあります。
キャンプ好きにはかなり魅力的
最近はキャンプブームもあって、「薪」は意外と高いです。
今回配布されるのは、1世帯あたり「みかんコンテナ3杯程度」。
結構な量です。
もちろん木の種類やサイズは選べませんし、虫が付いている場合もあるとのことですが、それも自然の薪らしさ。
キャンパーさんならむしろ嬉しいかもしれません。
「丸亀城の薪で焚き火する」
というだけで、ちょっと特別感があります。
焚き火を見ながら、
「この木、昔から丸亀城にあったのかな」
なんて考える時間も面白そうです。
実は“地産地消エネルギー”
今回の取り組み、実はかなり理にかなっています。
木を遠くへ運搬して処分するのではなく、地域の中で循環させて使う。
これはエネルギーの観点でも非常に効率的。
最近は「再生可能エネルギー」という言葉をよく聞きますが、薪や木質バイオマスもそのひとつです。
もちろん燃焼時にはCO₂を出します。
ただ、木は成長過程でCO₂を吸収しているため、長期的に見ると循環型エネルギーとして扱われています。
特に日本のように森林が多い国では、本来もっと木を活用しても良い気もします。
山が荒れる問題もありますし、「使いながら守る」という考え方は今後さらに重要になるのかもしれません。
配布は事前申込制。欲しい方は早めに ※本日より申込開始‼︎
今回の薪配布は、丸亀市在住者限定。
しかも先着順です。
【申込期間】
5月11日(月)9:00〜5月18日(月)13:00
【配布日時】
5月20日〜23日
【場所】
丸亀城 芝生広場
とのこと。
コンテナや袋は持参が必要で、積み込みも基本セルフサービス。
雨天決行なので、多少濡れている可能性もあります。
でも、こういう“手間”も含めて薪らしい気がします。
丸亀城の歴史を感じながら、“お城の薪”を楽しんでみてはいかがでしょうか。

◻︎◻︎丸亀市 伐採木の薪を無料配布します
https://www.city.marugame.lg.jp/site/castle/42076.html
【本日の一曲】
太比良瑞希 – YAWARAKAI HOME
◻︎◻︎せとうち不動産 https://setouchi-fudosan.com/◻︎◻︎