2026 07 18

エアコンの「2027年問題」と猛暑の時代。今こそ考えたい、住まいと省エネのこれから

梅雨が明けたと思ったら、あっという間に猛暑日が続く季節になりました。

少し前までは「夏の暑い日」だったものが、今では「命を守るためにエアコンを使う日」へと変わっています。

近年の気候変動によって夏の暑さは年々厳しくなり、エアコンは贅沢品ではなく生活インフラの一つになりました。

そんな中、住宅業界や家電業界で注目されているのが**「エアコンの2027年問題」**です。


エアコンの2027年問題とは?

2027年4月から、家庭用エアコンの省エネ基準が大幅に強化されます。

これは経済産業省が定める新しい省エネ基準で、一定の省エネ性能を満たさない製品は市場から徐々に姿を消していくことになります。

特に影響を受けるといわれているのが、これまで多くの家庭で選ばれてきたスタンダードモデルや低価格帯のエアコンです。

メーカーは新しい基準を満たすために、高性能なコンプレッサーやAI制御、省エネ技術を採用する必要があります。

当然ながら開発費や部品コストは上がり、販売価格にも反映される可能性が高いと考えられています。

つまり、

「安価なエアコンが選びにくくなる」

という時代が近づいているのです。


駆け込み需要は起こるのか?

こうした情報が広まるにつれ、

「値上がりする前に買っておこう」

という駆け込み需要が起こる可能性があります。

特に2026年から2027年にかけては、

  • 低価格帯モデルの在庫不足
  • 人気機種の品薄
  • 工事予約の混雑
  • 取付工事費の上昇

といったことも十分考えられます。

しかもエアコン工事は毎年夏前から繁忙期になります。

暑くなってから慌てて購入しようとしても、「取り付けは3週間後です」ということも珍しくありません。


世界でもエアコン需要が急増している

さらに気になるのが、世界的な需要の増加です。

今年はヨーロッパでも記録的な熱波が発生しました。

フランスでは44℃を超え、スペインでは45℃近い気温を観測するなど、これまでの「ヨーロッパの夏」の常識が大きく変わっています。

日本ではエアコンがほぼ当たり前ですが、ヨーロッパでは住宅への普及率は約2割程度といわれています。

歴史ある建物が多く、室外機を設置しにくいことや、「冷房は体に悪い」という文化もあり、これまでは窓を開けて過ごすことが一般的でした。

しかし、近年の異常な暑さによって状況は変わりつつあります。

今後、ヨーロッパでもエアコン需要が急速に増えれば、世界的な供給不足や価格上昇につながる可能性もあります。

日本だけでなく、世界全体でエアコンの争奪戦が始まる時代になるかもしれません。


買い替えは「壊れてから」では遅い

では、今すぐ買い替えるべきなのでしょうか。

答えは、「現在使っているエアコンの状態による」です。

10年以上使用している。

冷えが悪くなった。

異音や異臭がする。

電気代が以前より高く感じる。

このような症状があるなら、一度買い替えを検討してもよいタイミングだと思います。

一方で、比較的新しい機種で問題なく使えているのであれば、急いで交換する必要はありません。

ただし、「壊れてから考える」では遅い場合があります。

真夏に故障すれば、エアコン本体だけでなく工事の予約も取れず、暑い部屋で何日も過ごさなければならないケースもあります。


家そのものの性能も重要

エアコンの性能ばかりに目が向きがちですが、実は住まいの断熱性能や気密性能も非常に重要です。

どれだけ高性能なエアコンを設置しても、断熱性の低い住宅では冷気が逃げ、電気代も高くなります。

逆に、高断熱・高気密住宅では、小さなエアコンでも十分に快適な室温を維持できることがあります。

これから住宅を建てる方やリフォームを考えている方は、「エアコン選び」だけではなく、「家全体の省エネ性能」を一緒に考えることが大切です。


これからは「省エネ住宅」が当たり前の時代へ

2027年問題は、単なるエアコンの値上げの話ではありません。

気候変動が進み、世界中で冷房需要が増える中、日本でもエネルギーを効率よく使うことが求められています。

エアコンは今後さらに高性能になっていくでしょう。

しかし、それだけでは十分ではありません。

住宅の断熱性能を高めること、窓の性能を見直すこと、そして計画的に設備を更新すること。

そうした住まい全体での省エネが、これからのスタンダードになっていくはずです。

エアコンが壊れてから慌てるのではなく、「あと数年先」を見据えて準備することが、結果的に家計にも暮らしにも優しい選択になるのではないでしょうか。

せとうち不動産では「みらいエコ住宅」や「先進的窓リノベ」など補助金に対応した断熱省エネリフォーム工事もご相談〜施工させていただいていますので、気になる方はお気軽にお声掛けください。


◻︎◻︎経済産業省 資源エネルギー庁 27年4月からエアコンの新たな省エネ基準がスタート!エアコンについて知っておくべきポイントは?
  https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/johoteikyo/air_conditioner_2026.html

  Forbes Japan 欧州、44℃の夏に、冷房なし。熱波と気候変動が変えた「当たり前」
  https://forbesjapan.com/articles/detail/100666

  住宅省エネキャンペーン 国土交通省 経済産業省 環境省
  https://jutaku-shoene2026.mlit.go.jp/


【本日の一曲】
U2 – Lemon (The Perfecto Mix / Remastered 2021)

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