2026 07 26

太陽光発電設置の考え方で大切なのは、「補助金」と「導入後の収支計画」。

近年、電気料金の上昇を背景に、中小企業や個人事業主の方から太陽光発電設備についてご相談いただく機会が増えています。

現在、せとうち不動産でも個人事業を営まれているお客様の自家消費型太陽光発電設備の設置工事を進めており、それに合わせて香川県と丸亀市の補助金申請の準備を進めています。

今回は実際に申請を進める中で感じたことや、補助金を活用する際のポイントをご紹介します。


香川県と丸亀市の補助金は併用できる

令和8年度は、中小企業などを対象とした太陽光発電設備について、

  • 香川県「かがわ中小事業者CO2削減支援補助金」
  • 丸亀市「自家消費型太陽光発電等導入費補助金」

この2つは要件を満たせば併用が可能となっています。

補助金を組み合わせることができれば、初期投資を大きく抑えることができるため、設備投資としては非常に魅力的です。

ただし、どちらの補助金も「FIT/FIPの認定は取得しないこと」が条件になっているので、その点は要注意です。

実際に申請を進めてみると、それぞれ条件が異なり、特に香川県の制度には注意が必要です。


香川県の補助金は「50%以上の自家消費」がポイント

香川県の補助金では、設置した太陽光発電設備で発電した電力の50%以上を事業所内で自家消費することが条件となっています。

一見すると難しくないように思えますが、この条件は業種によってはかなり高いハードルになります。

例えば、

  • 製造業
  • 工場
  • 加工場
  • 大型の機械設備を使用する事業所

このような電力使用量が多い事業では条件を満たしやすいでしょう。

一方で、

  • パソコン中心の事務所
  • 士業事務所
  • 小規模なオフィス

などでは日中の電力消費が少ないため、発電量の50%以上を使い切ることが難しいケースも少なくありません。


まずは365日分の電気使用量を確認

今回のお客様については、昨年1年間の電気使用量を365日分すべて確認しました。

時間帯ごとの使用量や年間の消費パターンを細かく分析し、

「本当に50%以上の自家消費が可能なのか」

をシミュレーションした上で、補助金の申請書類を作成しています。

補助金があるからといって、条件を満たせない設備計画を立ててしまうと、補助金が受けられないだけでなく、設備投資そのものの採算性も悪くなってしまいます。

そのため、この事前確認は非常に重要な作業になります。


丸亀市の補助金は比較的利用しやすい

一方、丸亀市の補助金には香川県のような自家消費率50%以上という条件はありません。

そのため利用しやすく、県の制度よりもハードルは低い印象です。

しかも現在は、まだ制度自体の認知度が高くないこともあり、予算にも比較的余裕があります。

今後、制度が広く知られるようになれば申請件数が増え、予算上限に達する可能性もあります。

導入を検討されている事業者の方は、早めに情報収集を始めることをおすすめします。


補助金があるから導入するのではありません

太陽光発電をご提案するとき、私が一番大切にしていることがあります。

それは、

「補助金が出るから導入しましょう」

という考え方ではありません。

本当に重要なのは、

導入後に経済的なメリットがあるかどうか。

つまり、設備投資として成立するかどうかです。

設備価格

年間発電量

自家消費率

電気料金の削減効果

将来の電気料金の上昇

設備の耐用年数

メンテナンス費用

これらをすべて考慮した上で、投資回収ができる計画になっているかを確認することが最優先です。

補助金は、あくまでその計画を後押ししてくれる「プラスアルファ」であり、導入の目的ではありません。


ファイナンシャルプランがすべて

せとうち不動産では、不動産だけでなく住宅ローンや設備投資についても、ファイナンシャルプランの視点を重視しています。

太陽光発電も同じです。

「何年で回収できるのか」

「補助金を活用すると収支はどう変わるのか」

「電気料金が今後上昇した場合はどうなるのか」

こうした数字を一つひとつ確認し、将来まで見据えたシミュレーションを行った上で、ご提案しています。

設備投資は決して安い買い物ではありません。

だからこそ、「なんとなく良さそう」ではなく、数字に基づいた判断が大切です。


まとめ

香川県と丸亀市では、中小企業向けの太陽光発電補助金を併用できるケースがあり、条件が合えば初期費用を大きく抑えることができます。

ただし、香川県の補助金では発電量の50%以上を自家消費することが求められるため、業種によって向き・不向きがあります。

導入を成功させるためには、補助金だけを見るのではなく、自社の電力使用状況や投資回収期間をしっかり確認することが重要です。

せとうち不動産では、お客様の電気使用データをもとにシミュレーションを行い、「補助金が取れるか」だけでなく、「本当に導入する価値があるか」を一緒に考えながらご提案しています。

太陽光発電をご検討中の事業者様は、お気軽にご相談ください。数字に基づいたファイナンシャルプランと補助金活用の両面から、最適なご提案をさせていただきます。


◻︎◻︎香川県 令和8年度かがわ中小事業者CO2CO2(コツコツ)削減支援補助金
  https://www.pref.kagawa.lg.jp/kankyoseisaku/chikyu/saiene/co2co2/r8kagawaco2co2.html


【本日の一曲】
福居良(Ryo Fukui Trio) – メロウ・ドリーム (Live at Vidro’77)

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