世界地図が変わる?🌏 地図の描き方で、世界の見え方も変わるお話
突然ですが、皆さんは世界地図を見ていて、「ロシアって大きいなぁ」「グリーンランドって、アフリカと同じくらい大きいんだ!」と思ったことはありませんか?
実はこれ、ちょっとした勘違いかもしれません。
2026年9月、世界地図について興味深いニュースがありました。国連総会で、これまで広く使われてきた「メルカトル図法」に代わり、国や大陸の面積をより正確に表せる「イコール・アース図法」の使用を推奨する決議が採択されたのです。
日本も賛成したこの決議。いったい何が変わるのでしょうか?
🗺️ そもそも、メルカトル図法って?
学校の教科書や世界地図で、皆さんも一度は見たことがあるはずのメルカトル図法。
1569年に発表されたこの図法は、船で海を渡るための地図として、とても役立ってきました。
その理由は、地図上で進む方向を正しく表しやすいこと。目的地に向かって一定の方角で進む航路を、地図上では直線として描けるため、航海に便利だったのです。
ただし、弱点もあります。
それは、北極や南極に近づくほど、面積が実際よりも大きく描かれてしまうこと。
例えば、メルカトル図法ではグリーンランドがアフリカ大陸とほぼ同じくらいの大きさに見えます。
ところが、実際のグリーンランドの面積は、アフリカ大陸の約14分の1!
えっ、そんなに違うの?と思いませんか?
普段何気なく見ている地図ですが、実際の大きさとはずいぶん違って見えることがあるんですね。
🌍 そこで登場、イコール・アース図法!
今回話題になったイコール・アース図法は、国や大陸の面積比を正確に表すことを重視した地図です。
メルカトル図法では小さく見えがちなアフリカ大陸なども、実際の面積に近いバランスで表現できます。
この図法が考案されたのは2018年。
アフリカの市民団体などが採用を求めてきた背景には、地図の見え方が、国や地域の大きさに対する私たちの印象にも影響するのではないか、という問題意識があります。
今回の国連決議は、164か国が賛成。日本も賛成しました。一方、アメリカは反対し、6か国が棄権したと報じられています。
ただし、これは各国に使用を義務づけるものではなく、採用を推奨する決議です。
ちなみに、面積を正確に表せる一方で、イコール・アース図法では場所によって形や角度がゆがみます。
つまり、こちらが完全無欠の世界地図というわけでもないのです。
🤔 じゃあ、日本を真ん中に描けばいい?
ここで、もうひとつ面白いお話。
世界地図は、どこを真ん中にするかも自由に決められます。
日本でよく見かけるのは、日本をほぼ中央に置き、右側に太平洋とアメリカ大陸、左側にアジアやヨーロッパ、アフリカが広がる地図。
一方、ヨーロッパを中心にした地図や、アメリカ大陸を中心にした地図もあります。
海洋研究者が使う地図では、太平洋・大西洋・インド洋が分断されないように、アフリカ南端の喜望峰付近を通る経線を地図の切れ目にすることもあるそうです。
自分の国が真ん中にあると、なんとなくしっくりくるもの。
でも、中心を変えると、いつも見慣れた世界が少し違って見えてきます。
さらに、オーストラリアには南を上、北を下にした、上下逆さまの世界地図もあります。
頭では「地図に上下の決まりはない」とわかっていても、見慣れた地図と逆だと、なんだか落ち着かない気がしますよね(笑)。
🌏 完璧な世界地図はない?
そもそも地球は丸いもの。それを平らな紙の上に描こうとすれば、どうしても何かがゆがんでしまいます。
面積を正確にすれば形がゆがみ、角度を正確にすれば面積がゆがむ。
どんな図法にも、それぞれ得意なことと苦手なことがあるのです。
だからこそ、地図は目的に合わせて使い分けることが大切。
航海には航海に適した地図、国や大陸の面積を比べるなら面積を正確に表す地図、という具合です。
そして、どこを中心にするかによっても、世界の見え方は変わります。
これって、地図だけの話ではないのかもしれませんね。
同じ景色でも、立つ場所が変われば見え方が変わる。自分が当たり前だと思っていたことも、別の角度から見ると違って見える。
毎日見慣れている世界地図も、あらためて眺めてみると、意外な発見があるかもしれません。
ちなみに私は、世界地図を上下逆さまにすると、どうにも落ち着きません(笑)。
皆さんは、どの国を真ん中にした世界地図がしっくりきますか?🌏
◻︎◻︎空間情報クラブ メルカトル図法とイコールアース図法の違いとは?世界地図が歪む理由を解説
https://club.informatix.co.jp/?p=23678
【本日の一曲】
Noname – beauty supply
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