2026 03 30

ショールームで広がる「好き」の解像度

― インテリア打合せで見えてくる、本当に心地いい住まい ―

先日、現在お手伝いしている不動産売買と、それに続くリフォーム工事に伴う内装打合せを、メーカーのショールームで行ってきました。

今回のお客様は、物件購入後にクロス(壁紙)や床材、カーテンなどを一新されるご計画です。事前にヒアリングを行い、好みのテイストやお手持ちの家具、これから購入予定のインテリアなどを伺ったうえで、いくつかのクロスやクッションフロアのサンプル(A4サイズ)を取り寄せてご提案していました。

ただ、その打合せの中で出てきたのが、

「イメージが分かりにくい。もう少し大きなモノを見ながら決めたい」

というご要望でした。

確かに、インテリアは図面や小さなサンプルだけではなかなかイメージしづらいもの。そこで今回は、より具体的なイメージを持っていただくために、ショールームでの打合せを行うことになりました。


小さなサンプルと実物の「大きな違い」

ショールームに行くと、改めて実感することがあります。

それは、

「同じ素材でも、サイズが変わると印象はまったく別物になる」

ということです。

例えばクロス。

A4サイズのサンプルで見ると「ちょっといい感じだな」と思っていたものが、壁一面に貼られた状態で見ると、

  • 思ったよりも柄が強い
  • 色が濃く感じる
  • 空間に対して重たく見える

といった印象に変わることがあります。

逆に、

「少し地味かな」と感じていたものが、実際の空間に使われているのを見ると、

  • 落ち着いていて飽きがこない
  • 他の素材とよく馴染む
  • 上品で長く使えそう

と感じることもあります。

この違いは、実際に現地で見てみないと分からない部分です。

だからこそ、インテリアの打合せにおいてショールームは非常に重要な役割を持っています。


専属コーディネーターとの打合せの価値

今回お伺いしたショールームには、専属のインテリアコーディネーターの方がいらっしゃり、一緒に打合せを進めていただきました。

私自身もインテリアコーディネーターとして日々ご提案を行っていますが、メーカーのコーディネーターの方は、

  • 商品ごとの特徴
  • 最新のトレンド
  • 人気の組み合わせ
  • 実際の施工事例

といった情報を非常に豊富に持っています。

例えば、

「このクロスは最近人気で、こういうテイストの家具と合わせる方が多いです」
「このカーテンは光の透け方が特徴で、日中と夜で印象が変わります」

といった、カタログだけでは分からないリアルな情報を教えていただけます。

こうした専門的な視点が入ることで、お客様の選択肢は一気に広がります。


インテリアは“正解がない”から面白い

インテリアの打合せをしていて、いつも感じることがあります。

それは、

「インテリアには絶対的な正解がない」

ということです。

もちろん、

  • 暖色と寒色は混ぜすぎない方が良い
  • 空間に奥行きを出すには濃い色を奥に配置する
  • 天井は明るい色の方が広く感じる

といった基本的なセオリーは存在します。

ですが、それらはあくまで“考え方のひとつ”に過ぎません。

最終的に大切なのは、

「その空間で過ごす人が心地よいと感じるかどうか」

です。

例えば、

  • 少し個性的な柄が好きな方
  • 落ち着いたホテルライクな空間が好きな方
  • ナチュラルで温かみのある雰囲気を好まれる方

それぞれに「正解」があります。

インテリアは、機能や性能で選ぶ家電とは違い、感覚的な要素が非常に大きい分野です。

だからこそ難しくもあり、同時にとても面白い部分でもあります。


打合せの中で見えてくる「本当の好み」

今回の打合せでも印象的だったのが、

お客様ご自身が「新しい好み」に気づかれた瞬間でした。

最初のヒアリングでは、

「シンプルで無難な感じがいいです」

とおっしゃっていたのですが、実際にショールームでさまざまなサンプルを見ていく中で、

「この柄、意外と好きかも」
「少し色を入れてもいいかもしれないですね」

と、少しずつ選択が変わっていきました。

これはとてもよくあることです。

人は、自分が知っている範囲の中でしか「好き」をイメージできません。

だからこそ、

  • 新しい素材を見る
  • 実際の空間を体感する
  • プロの意見を聞く

こうしたプロセスを経ることで、

「自分でも気づいていなかった好み」

に出会うことができます。

この瞬間に立ち会えるのは、私たちにとってもとても嬉しい時間です。


ソフト(内装)が暮らしの質を決める

住宅づくりというと、

  • 間取り
  • 構造
  • 耐震性
  • 断熱性能

といった“ハード面”に目が向きがちです。

もちろんこれらは非常に重要です。

ですが、実際に日々の生活の中で目にするのは、

  • 壁の色
  • 床の質感
  • カーテンの雰囲気
  • 光の入り方

といった“ソフト面”です。

つまり、

内装こそが、日常の満足度に直結する部分でもあります。

どんなに性能が良い家でも、空間が自分の好みに合っていなければ、どこか落ち着かないものになってしまいます。

逆に、自分の好きなテイストで整えられた空間は、それだけで日々の暮らしを豊かにしてくれます。


服を選ぶように、住まいをコーディネートする

インテリアの打合せは、よく「洋服選び」に例えられます。

  • 色を合わせる
  • 素材感を揃える
  • 季節感を取り入れる
  • 自分らしさを表現する

これらはすべて、インテリアにも共通しています。

お気に入りの服を着た日は、少し気分が上がるように、

お気に入りの空間で過ごす時間は、日常を少し豊かにしてくれます。

家は一日の中で最も長く過ごす場所だからこそ、

「なんとなく無難に」ではなく、
「ちゃんと好きで選ぶ」こと

が大切だと感じています。


最後に

今回のショールームでの打合せを通して、改めて感じたのは、

インテリアは“体験しながら決めるもの”

だということです。

図面やカタログだけでは分からない部分を、実際に見て、触れて、感じる。

その積み重ねが、納得のいく空間づくりにつながっていきます。

せとうち不動産では、不動産のご提案だけでなく、その後のリフォームやインテリアについてもトータルでサポートしています。

「どんな空間にしたいか分からない」
「自分の好みを整理したい」

そんな段階からでも大丈夫です。

一緒に考えながら、“自分らしい住まい”を形にしていきましょう。

【本日の一曲】
Cornelius – Change and Vanish (feat. mei ehara) (John Carroll Kirby Remix)

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