2026 09 13

空き家対策は「空き家になる前」に 親が元気な今だからこそ考えておきたいこと

「実家はまだ親が住んでいるから大丈夫」
「空き家になったら、その時に考えればいい」

そう思っている方は、意外と多いのではないでしょうか。

でも、空き家問題について考えるときに大切なのは、家が空き家になってからではなく、親が元気に暮らしている段階から準備しておくことです。

実は、空き家になってしまってからでは、できることの選択肢が一気に少なくなることがあります。


「まだ元気だから」ではなく「元気な今だから」

例えば、親が高齢になって施設へ入居することになったとします。

それまで住んでいた家には、家具や家電、衣類、思い出の品などがたくさん残っています。

「とりあえず、そのままにしておこう」

となり、その後、誰も住まないまま数年……。

気がつけば庭は草だらけ、建物も傷み、雨漏りなどの修繕が必要になっている。

さらに、親の判断能力が低下してしまうと、不動産の売却や契約などの手続きが簡単にはできなくなる場合もあります。

だからこそ、親が元気で判断できる「今」のうちに、家族で話しておくことが重要なんです。


空き家になると「お金」も「手間」も増えていく

人が住まなくなった家でも、固定資産税などの費用はかかります。

それだけではありません。

・定期的な換気
・庭木や雑草の管理
・雨漏りや建物の点検
・害虫や害獣への対策
・不用品や家財の整理

遠方に住んでいる子どもがこれらを行うとなると、時間的な負担もかなり大きくなります。

さらに、管理されていない空き家は、倒壊や火災、景観の悪化、害虫・悪臭などを通じて、近隣の方にも迷惑をかけてしまう可能性があります。

現在は「管理不全空家」など、空き家の管理をめぐる制度も強化されています。

「誰も住んでいないだけの家」では済まされなくなっているのです。


まず家族で「この家をどうする?」を話してみる

空き家対策で最初にしてほしいのは、難しい手続きではありません。

まずは家族で、

「将来、この家をどうする?」

と話してみることです。

例えば、

「子どもが住む」
「売却する」
「賃貸にする」
「建物を解体して土地として利用する」
「しばらく残しておく」

など、いろいろな選択肢があります。

もちろん、今すぐ結論を出す必要はありません。

ただ、家族の誰もが「そのうち考えればいい」と思っている状態が、一番危険かもしれません。


「登記」と「家財」も早めに確認

もう一つ、元気なうちに確認しておきたいのが不動産の名義です。

相続登記は2024年4月から義務化されています。

「名義が何十年も前のまま」
「相続人が何人いるのかわからない」
「親族の一人と連絡が取れない」

という状態になると、手続きが複雑になることもあります。

現在も昭和の時から登記が止まっている物件の相続登記のお手伝い行ってます。

そして、意外と大変なのが家財整理

長年暮らした家には、本当にたくさんの物があります。

家が空き家になってから一気に片付けるのではなく、親が元気なうちから少しずつ整理しておくだけでも、将来の負担は大きく変わります。

こちらの家財整理も現在数件お手伝い中です。仕事の合間の時間や、遠方に住んでいるから などご家族だけでは難しい状況も多いです。


「売る」ことは、親不孝ではありません

実家を売ることに抵抗を感じる方も少なくありません。

「親が大切にしてきた家だから……」

その気持ちは当然だと思います。

ただ、誰も住まないまま家を放置してしまえば、建物は少しずつ傷み、資産価値も下がっていきます。

もし将来的に誰も住む予定がないのであれば、まだ家の状態が良いうちに売却するというのも、家を守る一つの方法です。

売却だけではなく、リフォームして賃貸にする、建物を解体して土地として活用するなど、その家に合った方法を考えることもできます。

今年お手伝いした案件でも、家族の思い出があるという理由で、空き家になってから10年くらい管理をし続けられてた物件が数件ありました。

自宅からかなり距離があったケースもあり、ご家族の負担はなかなかだったとおっしゃっておられました。


空き家になってからではなく、その前に

空き家問題は、家が空き家になった瞬間に始まるわけではありません。

むしろ、そのずっと前から始まっています。

「誰が住むのか」
「売るのか、貸すのか」
「家財はどうするのか」
「名義はどうなっているのか」

まずは家族で話してみる。

そして必要であれば、行政書士、司法書士、不動産会社など、それぞれの専門家に相談する。

「まだ大丈夫」ではなく、「今だからできること」を考える。

これが、将来の空き家問題を少しでも軽くする一番の方法だと思います。

せとうち不動産でも、空き家の売却・活用だけでなく、
「そもそも、この家をどうしたらいいのかわからない」
という段階からご相談いただけます。

実家やご自宅のこれからについて、家族で話すきっかけとして、まずはお気軽にご相談ください。


◻︎◻︎国土交通省 空き家対策 空き家は放置せず、「しまう」・「活かす」で住みよい街に。
  https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/akiya-taisaku/index.html

  空き家すごろく
  https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/akiya-taisaku/assets/pdf/2502_akiya-sugoroku_A3Bol%201.pdf


【本日の一曲】

parthenope – Don’t Know Why

◻︎◻︎せとうち不動産 https://setouchi-fudosan.com/◻︎◻︎