2026 10 31

「風の時代」と藤井風 これからの時代に大切になるものとは?

数年前から「風の時代」という言葉を耳にするようになりました。

占星術の世界で使われている言葉です。これまでは「土の時代」でした。様々な価値観が大きく変わっていきます。

コロナ禍によって、私たちの暮らしや働き方は大きく変わりました。そして今度はAIの急速な進化。これまで人間が時間をかけて行っていた仕事を、AIがあっという間にこなすようになり、仕事の仕方だけでなく、知識や経験、能力の価値まで問い直される時代になっています。

そんな変化を見ていると、まさに「風の時代」という言葉がしっくりくる気がします。

そして、個人的にこの時代を象徴する存在として思い浮かぶのが、アーティストの藤井風さんです。

今回は、少し不思議な「風の時代」の話をしてみたいと思います。


「土の時代」から「風の時代」へ

そもそも「風の時代」とは何なのでしょうか?

これは西洋占星術における考え方で、木星と土星が重なる「グレート・コンジャンクション」が起こる星座のエレメントが、約200年ごとに移り変わるという周期に基づいています。

2020年12月、水瓶座でこの現象が起きたことをきっかけに、「土の時代」から「風の時代」へ移行したといわれています。

それぞれの時代で大切にされる価値観は、こんなふうに違います。

【土の時代】

  • お金や土地、建物など目に見える財産
  • 所有すること、蓄積すること
  • 組織や肩書き、社会的な地位
  • 安定や物質的な豊かさ

【風の時代】

  • 情報や知識、経験など目に見えない価値
  • 自由や個性、多様性
  • 人とのつながりやネットワーク
  • 自分らしい生き方や精神的な豊かさ

もちろん、これは占星術上の象徴的な分類で、社会が一斉に変わるという話ではありません。

ただ、インターネットやSNSによって個人が世界中に情報を発信できるようになり、会社や組織に属さなくても仕事ができる時代になったことを考えると、何となく納得できる部分もあります。


約800年前にも「風の時代」があった?

さらに興味深いのが、今回のような時代の転換が、過去にもあったという考え方です。

前回の「風の時代」は、およそ13世紀から15世紀にかけてとされています。

その時代に大きく勢力を広げたのが、チンギス・ハーン率いるモンゴル帝国です。

1206年にモンゴル諸部族を統一し、その後、驚異的なスピードで領土を拡大。東西を結ぶ交易路や人の往来を発展させ、広大な地域をつなぐ仕組みを築いていきました。

もちろん、当時の歴史と現代の「風の時代」を直接結びつけることはできません。

ただ、土地にとどまるのではなく、移動し、人や情報をつなぎ、広い世界へと活動範囲を広げていく姿は、どこか風のイメージと重なります。

そして現代では、インターネットや高速通信、デジタル決済、そしてAIが、国境や距離を越えて人や情報をつないでいます。

時代は違っても、変化のスピードやつながり方には、何か共通するものがあるのかもしれません。


なぜ「藤井風」が風の時代の象徴に感じるのか?

そして、今回のテーマでもある藤井風さん。

岡山県里庄町という小さな町から、YouTubeでのピアノ演奏動画をきっかけに注目を集め、今では国内だけでなく世界中にファンを持つアーティストになりました。

私が藤井風さんに「風の時代」を感じる理由は、単に名前に「風」が入っているからだけではありません。

音楽や発信するメッセージ、生き方そのものに、これからの時代らしさを感じるからです。

例えば、楽曲に込められた「執着を手放す」「自分を赦す」「ありのままを受け入れる」といったメッセージ。

「もうええわ」や「帰ろう」などの楽曲には、物や地位、他人からの評価にとらわれず、もっと自由に生きていこうという感覚があります。

また、特別な大きな組織や肩書きに頼るのではなく、自分の音楽と個性を通じて世界とつながっている姿も印象的です。

小さな町から世界へ。

自分らしさを大切にしながら、国境やジャンルを軽やかに越えていく。

まさに「風」という名前が象徴的に感じられるのは、私だけでしょうか。


これからは「何を持っているか」より「何を大切にしているか」

不動産の仕事をしていると、土地や建物、お金といった「目に見える価値」と日々向き合っています。

これまでの時代であれば、家を持つこと、資産を増やすこと、大きな会社に勤めることが、豊かさや安心の象徴だったのかもしれません。

もちろん、住まいや資産の価値がなくなるわけではありません。

ただ、これからは「どんな家を持っているか」だけでなく、「その家でどんな暮らしをしたいのか」が、ますます大切になっていくように思います。

大きな家より、自分たちに合った心地よい家。
高価な家具より、家族と過ごす楽しい時間。
肩書きや収入だけでなく、自分らしく働き、暮らせること。

AIが多くのことを代わりにできるようになったとしても、何を幸せと感じるか、誰とどんな時間を過ごしたいかを決めるのは、やっぱり人間です。

「風の時代」という言葉が本当に何を意味するのかは分かりません。占星術を信じるかどうかも人それぞれです。

でも、時代が大きく変わっていることは間違いありません。

これまでの常識に縛られすぎず、必要なものは大切にしながら、不要なこだわりは少し手放してみる。

そんな軽やかな生き方が、これからの時代には合っているのかもしれませんね。


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【本日の一曲】
Fujii Kaze 藤井風 – Michi Teyu Ku 満ちてゆく

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