台風を乗り越えた小さな命(カマキリの赤ちゃん)
カマキリの赤ちゃんから感じた「生きる力」
昨日、台風が過ぎ去ったあと、小さなカマキリの赤ちゃんを見つけました。
体長はまだ数センチほどでしょうか。
車の上にちょこんと乗っている姿を見つけた瞬間、「よく生き残ったなあ」と思わず声が出そうになりました。
今回の台風は雨がたいへん強く、大人でも外を歩くのが怖いほどでした。
そんな中、この小さな体で強風や大雨を乗り越えたと思うと、その生命力には驚かされます。
普段は何気なく見過ごしてしまう昆虫ですが、自然の中では毎日が命懸けなのだと改めて感じました。
小さいけれど最強クラスのハンター
カマキリは見た目こそ細身ですが、昆虫界ではトップクラスのハンターです。
特徴的なのは、あの鎌のような前脚。
鋭いトゲが並び、獲物を一度つかんだら簡単には逃がしません。
さらに優れた動体視力を持ち、獲物の動きを瞬時に見抜いて、わずか0.05秒ほどで捕らえると言われています。
しかも、草や枝にそっくりな姿で周囲に溶け込み、じっと待ち伏せをする「忍者」のような狩りを得意としています。
普段はハエやバッタ、コオロギなどを食べますが、大きな個体になるとカエルやトカゲ、小鳥、さらにはスズメバチまで捕食することもあるそうです。
サイズが小さいから可愛く見えますが、もし人間と同じ大きさだったら…。
正直、一瞬で負ける気しかしません(笑)。
まさに昆虫界の武闘家です。
昭和の思い出
カマキリを見ると、毎回思い出すことがあります。
今から40年近く前、小学生低学年だった頃のことです。
当時、家でカマキリを飼っていました。
今では考えられないような話ですが、ご飯の時間になると米粒をあげていました。
すると器用に両手(前脚)で持って、一生懸命食べていたんです。
もちろん本来カマキリは肉食なので、お米が主食というわけではありません。
それでも、子どもだった私には「ご飯を食べるカマキリ」がとてもかわいく見えたことを覚えています。
昭和ならではの、なんとも懐かしい思い出です。
生まれた時からハンター
カマキリは秋になると「卵鞘(らんしょう)」というスポンジ状の卵のかたまりを木の枝などに産み付けます。
そのまま冬を越し、春になると数百匹もの赤ちゃんが一斉に孵化します。
驚くのは、生まれたばかりの赤ちゃんでも、すでにカマキリらしい姿をしていることです。
羽はありませんが、小さな鎌もしっかり備わっていて、生まれたその日から小さな昆虫を狙う立派なハンターなのです。
自然界では成長できるのはほんの一握り。
鳥に食べられたり、他の昆虫に襲われたり、時には共食いもあります。
そんな厳しい世界を生き抜いて、ようやく秋には立派な成虫になります。
今回出会った小さなカマキリも、これから多くの試練を乗り越えて成長していくのでしょう。
小さな命が教えてくれること
私たちは台風が来ると、家の中で安全に過ごし、「早く通り過ぎないかな」と思います。
でも自然の中で暮らす生き物たちは、逃げる場所も限られた中で、その厳しさに耐えています。
台風を乗り越えた小さなカマキリを見ていると、「生きる」ということの力強さを感じずにはいられません。
忙しい毎日の中では、足元にいる小さな生き物に目を向ける機会は少ないかもしれません。
でも、ほんの少し立ち止まって自然を眺めてみると、そこには人間が学ぶべきことがたくさんあります。
台風の翌日に出会った、小さなカマキリ。
その姿は、「困難を乗り越える強さ」を静かに教えてくれているようでした。
◻︎◻︎ナショナルジオグラフィック日本版 動物大図鑑 カマキリ
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/20141218/429077/
【本日の一曲】
Haruomi Hosono – 終わりの季節 / Owari no Kisetsu (HOCHONO HOUSE)
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