20年前の、10年ぶりくらいのG-SHOCK
私は昔から腕時計が好きで(本数は全然ないです)、普段は機械式時計を使うことが多く、特に革ベルトの時計を愛用しています。
理由は単純で、金属アレルギー気味というのもありますし、何より革ベルトの雰囲気が好きだから。
新品の時の張り感。
使い込んで柔らかくなっていく感じ。
少し色が変わって、自分の腕に馴染んでいく感じ。
機械式時計は、ゼンマイで動いていて電池がないので、メンテナンス次第ではとても長く使用できます。
しかも、今使っているものは、腕を動かすと自動でゼンマイを巻いてくれるため、手動で巻くことなく動いてくれてます。
ただ、毎年この時期になると問題が出てきます。
夏。
汗。
革ベルトにとってはかなり過酷な季節です。
汗を吸うことで傷みも早くなりますし、どうしても消耗が激しくなる。
お気に入りのベルトほど、夏場は使うのをためらってしまいます。
そんなこともあって、10年少し前からランニングを始めて以降は、夏になるとアップルウォッチを使うことが増えました。
ランニングログも取れる。
通知も見られる。
シリコンバンドなので汗にも強い。
夏場の「革ベルト問題」を一気に解決してくれた存在でした。
ふと思い出したG-SHOCK
そんな中、最近ふと、
「そういえば昔G-SHOCK持ってなかったっけ?」
と思い出しました。
押し入れをゴソゴソ探してみると、出てきたんです。
20年くらい前に買ったG-SHOCK。
しかも10年近く完全放置されていたもの。
当然、時計は止まっています。
このモデルはソーラー電波モデルだったのですが、部屋の照明程度では全く反応なし。
「あー、さすがに完全放電かな」
「これはメーカー修理だな」
と思い、カシオの修理受付を調べ、集荷手続きまで済ませました。
数日後には発送用の箱も到着。
いよいよ送ろうかと思っていたのですが…。
まさかの復活
ある日、何気なくそのG-SHOCKを車の中に持ち込んでいました。
すると。
動いてる。
え?
と思って見ると、液晶表示が復活しています。
どうやら車内で太陽光をしっかり浴びたことで、ソーラー充電が復活したようです。
しかも驚いたのがここから。
このモデル、電波受信機能付きだったので、時刻も自動補正。
つまり、
20年前の時計を、
10年近く放置して、
久しぶりに太陽光に当てたら、
勝手に正確な時刻を表示したんです。
いや、カシオすごい。
本当にすごい。
改めて日本メーカーの技術力ってすごいなと思いました。
もちろんSEIKOも素晴らしいですが、CASIOもまた違う方向で凄まじい。
「壊れない」
「止まらない」
「過酷な環境でも動く」
という思想が徹底されています。
経年劣化との戦い
しかも驚いたのが、外装。
G-SHOCKではよく「加水分解」が問題になります。
古いモデルだと、ベゼルやバンドの樹脂がベタベタになったり、ボロボロ崩れたりすることがあるんですよね。
なので、恐る恐る触ってみたのですが…。
無事。
全然大丈夫。
20年前の時計なのに、普通に装着できる状態でした。
とはいえ、完全復活というわけではなく、様子を見ているとバッテリーはかなり弱っているようです。
一度フル充電しても、1日ほどで表示が消える。
おそらく二次電池の寿命ですね。
なので結局、電池交換には出そうと思っています。
でも逆に言うと、
「電池交換すればまだ普通に使える」
というのがまた凄い。
GW-5500というモデル
ちなみに今回復活したモデルは「GW-5500」。
G-SHOCK好きには割と有名なモデルの様です。
1985年に登場した名機「DW-5500C」のデザインを継承したソーラー電波モデル。
初代G-SHOCK「DW-5000C(スピード)」の次に登場した、いわば二代目G-SHOCKの系譜です。
スクエアデザインながら、かなり無骨。
三層構造のベゼル。
大きく張り出したボタン。
分厚いウレタンによる保護。
今見ても異様なくらい“道具感”があります。
しかもこのモデル、後の「マッドマスター」系統につながる、防塵思想の始まりとも言われています。
当時G-SHOCKの弱点だったのがボタン部分。
どうしても可動部なので隙間が必要になる。
そこから泥や砂、水が侵入する可能性がありました。
そこでカシオが考えたのが、
「ボタン全体をウレタンで覆う」
という発想。
これが後の「マッドガード」へとつながっていきます。
今でこそG-SHOCKはファッションアイテムとしても人気ですが、元々は本当に“現場の時計”だったんですよね。
昔のモノが今も動く面白さ
最近の製品って、便利になった反面、
「数年で買い替え」
が前提になっている気がします。
スマホもそう。
バッテリーが弱れば買い替え。
OS更新が終われば実質寿命。
でも20年前のG-SHOCKは、太陽の光を浴びてまた動き出した。
しかも時刻まで自動で合わせて。
なんだかそれだけで少し感動してしまいました。
スマホとも、スマートウォッチとも違う魅力。
無骨で、
壊れにくくて、
ただひたすら実用性を追求した時計。
今年の夏は久しぶりに、このG-SHOCKを腕につけることになりそうです。
【本日の一曲】
V.A.- 今夜はブギー・バッグ
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