観音寺市で発表された「レベル4避難指示」から考える、防災情報との付き合い方
昨日、観音寺市の一部地域に警戒レベル4「避難指示」が発表されました。
近年、防災情報の見直しが進み、「警戒レベル」という言葉を耳にする機会は増えましたが、実際に自分の住んでいる地域でレベル4が発表されると、驚いた方も多かったのではないでしょうか。
全国ニュースでも「香川県観音寺市にレベル4」と報道されたため、市外に住むご家族や知人から心配の連絡があったという方もいらっしゃるかもしれません。
今回の避難指示は、土砂災害の危険性が高まったことによるもので、対象は3,564世帯、9,086人でした。
「どこが危ないの?」と思った時に役立つ『キキクル』
避難指示のニュースを見ると、まず気になるのが「自分の家は対象なのか」ということです。
今回も対象地区は文字で発表されていましたが、土地勘がない場所だと、なかなかイメージしにくいものです。
そこで調べてみると、気象庁の「キキクル(危険度分布)」というサービスがありました。
このサービスでは、土砂災害や洪水、浸水などの危険度を地図上で色分けして表示してくれるため、一目で危険度を確認できます。
実際に観音寺市を見てみると、土砂災害の危険区域が色付けされており、「今どの辺りで危険度が高まっているのか」が視覚的に分かるようになっていました。
ただ、さらに拡大して細かな場所を確認しようとすると、地図上の表示はそこまで詳細ではありませんでした。
山間部だけでなく、市街地にも色が付いている場所があり、「この家が危険」というレベルまで判断できるものではありません。
つまり、この情報は「大まかな危険エリアを把握するための情報」と考えるのが良さそうです。
防災情報は「避難指示を待つもの」ではない
現在の防災では、大きな考え方の変化が起きています。
気象庁や内閣府が示しているのは、「自らの命は自らが守る」という考え方です。
以前は行政からの避難指示を待つイメージが強かったかもしれません。
しかし現在は、気象情報やキキクル、河川の水位情報などを確認し、自分自身で避難を判断することが求められています。
実は、多くの場合、防災気象情報は自治体の避難指示より先に発表されます。
つまり、「避難指示が出てから動く」のではなく、「危険が高まっていることを知った段階で、自分で行動を始める」という考え方へ変わってきているのです。
避難所へ行くことだけが避難ではない
避難というと、多くの人は指定避難所へ向かうことを思い浮かべます。
しかし、気象庁ではそれだけが避難ではないと説明しています。
例えば、
・近くの頑丈な建物へ移動する
・崖や川から離れた場所へ移動する
・建物の上層階へ避難する
など、その時点で最も安全な場所へ移動することも立派な避難です。
「避難所へ行かなければならない」と考えすぎるより、その時々で安全を最優先に判断することが大切なのです。
不動産の仕事だからこそ感じること
私たちは日頃、不動産や住宅に携わる仕事をしています。
その中で、お客様から「この地域は水害の心配がありますか?」「土砂災害警戒区域ですか?」と質問をいただく機会も増えてきました。
住宅選びでは、価格や間取りだけでなく、防災という視点も年々重要になっています。
そして、どんなに安全と思われる場所でも、近年の異常気象では「絶対」はありません。
だからこそ、住んでいる場所のハザードマップや避難経路を普段から確認し、今回ご紹介したような「キキクル」などのサービスも知っておくことが、いざという時の安心につながります。
情報を知ることが命を守る第一歩
今回、観音寺市でレベル4避難指示が発表されたことで、防災情報を改めて調べるきっかけになりました。
幸い大きな被害はありませんでしたが、「何もなかったから良かった」ではなく、「事前に情報を知ることができた」と考えることも大切です。
災害は起きてから準備することはできません。
だからこそ、普段から防災情報の見方を知り、自分で判断できる力を身につけておくことが重要です。
「自らの命は自ら守る」。
その第一歩は、正しい情報を知ることから始まるのだと、今回改めて感じました。
◻︎◻︎気象庁 防災気象情報と警戒レベルとの対応について
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/bosai/alertlevel.html
観音寺市 新たな防災気象情報の運用が始まりました
https://www.city.kanonji.kagawa.jp/soshiki/4/68623.html
【本日の一曲】
Adoniran Barbosa – Trem Das Onze
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