2026 09 26

【植物のある暮らし】今年も白い彼岸花が咲きました 変わり続ける姿を眺めながら

去年も日記に書いた、我が家の庭の白い彼岸花。

今年もちゃんと咲きました。

しかも、去年より少し早め。

「お彼岸の時期になったら、誰かが知らせてくれたかのように咲く」

そんな感じで、今年も庭の片隅に白い花が姿を見せてくれました。

去年と同じ場所に、去年と同じ白い彼岸花。

毎年繰り返される光景なのですが、今年は少し違う楽しみ方がありました。


花が咲くまでを毎日観察してみました

今年は、花が咲く前の段階から見ることができました。

最初は地面から、小さな芽のようなものがひょこっと顔を出します。

それが、

「え?こんなに早く伸びるの?」

というくらい、一気にぐんぐん伸びていく。

そして茎が伸び、その先に蕾ができる。

毎日見ていると、その蕾も少しずつ形を変えていきます。

昨日はまだ固く閉じていたのに、今日は少し開いている。

そして、ある日突然、花が開く。

その変化を毎日見るのが、今年はちょっと楽しかったんです。

普段、花が咲いている状態だけを見ると、「彼岸花が咲いたな」で終わってしまいます。

でも、その直前から観察していると、

「植物って、こんなふうに変化していくんだ」

と、改めて感じます。


「咲く」という瞬間は、けっこう生々しい

花が咲くまでの様子を近くで見ていて、ちょっと変な表現かもしれませんが、

「生々しいな」

と思いました。

もちろん、悪い意味ではありません。

生き物が、姿をどんどん変えていく。

地面から芽が出て、伸びて、蕾をつくって、開花する。

その一連の変化を目の前で見ると、

「生きているものって、常に変化しているんだな」

ということを、かなり直接的に感じます。

完成した「花」だけを見ると、きれいで静かな存在です。

でも、そこに至るまでには、毎日少しずつ姿を変えていく時間がある。

植物って、止まっているように見えて、実はずっと動いているんですね。


そして、咲いた後はあっという間

そして、彼岸花は咲いたら終わり。

……というと少し大げさですが、咲いている期間はそれほど長くありません。

きれいに咲いたと思っていたら、今度は少しずつ花が弱っていき、気がつけば枯れていく。

蕾から花が開くまでを毎日楽しんでいたからこそ、咲いた後の変化もよく分かりました。

「あんなに一気に咲いたのに、もう終わっていくんだ」

と。

そこに、なんともいえない儚さを感じます。

でも、それも含めて自然なんでしょうね。

咲いたまま、ずっと同じ姿でいてくれるわけではない。

咲く前も変化しているし、咲いた後も変化している。

その間の、ほんの短い時間が「花が咲いている」という状態なのだと思います。


「今年の彼岸花」は今年しか見られない

去年も同じ場所に白い彼岸花が咲きました。

今年も同じ場所に咲きました。

おそらく来年も咲いてくれるでしょう。

そう考えると、毎年同じことの繰り返しのようにも思えます。

でも、よく考えてみると、

去年の彼岸花と今年の彼岸花は、同じではありません。

去年は去年の時間があり、今年は今年の時間がある。

天気も違えば、気温も違う。

そして何より、今年は「咲くまでの姿」を毎日見ていました。

だから今年の白い彼岸花は、私にとっては去年とは少し違う存在になりました。

自然は毎年同じように季節を繰り返しているように見えて、実は毎回違う時間を生きている。

そんなことを、庭の小さな花から感じました。


暮らしの中にある「変化」を楽しむ

日頃、仕事をしていると、家や建物を「完成した状態」で見ることが多くあります。

完成した家。
完成したリフォーム。
完成した庭。

もちろん完成した姿を見るのは楽しいのですが、工事中の現場を見ていると、そこにも同じような面白さがあります。

何もなかったところに少しずつ形ができていく。

昨日と今日で違う。

今日と明日でも違う。

人の暮らしも、たぶん同じなんでしょうね。

ずっと同じ状態でいることなんてなくて、少しずつ変わっていく。

だからこそ、その時、その瞬間を楽しむことが大切なのかもしれません。

今年の白い彼岸花も、もう少しすると花を終えます。

そして、また来年。

今年は一度しかありません。

「また来年咲くから」ではなく、「今年咲いている花」をちゃんと見る。

そんなことを思いながら、しばらく庭の白い彼岸花を眺めていました。

毎年咲いてくれるのに、毎年違う。

自然って、なかなか面白いですね。


◻︎◻︎せとうち不動産 2025 10 07【植物のある暮らし 彼岸花編】   白い彼岸花の咲く庭から
  https://setouchi-fudosan.com/post-989/

  日本植物生理学会 白色のヒガンバナについて
  https://jspp.org/hiroba/q_and_a/detail.html?id=3374


【本日の一曲】
Vijay Iyer · Linda May Han Oh · Tyshawn Sorey – Overjoyed

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